九州縦断達成

5月12日。今日は国道203号を虹ノ松原目指してひたすら走る。途中の笹原峠のお弁当屋で、オバちゃんにポカリの差し入れをもらった。ありがとう!笹原峠を越えて、お昼過ぎにはいよいよ虹ノ松原に近づいてくる。日本三大松原なんだから、さぞかし素晴らしいものなのだろう。期待に胸ふくらませて虹ノ松原に到着。虹ノ松原は普通の松林だった。もっと凄い景色を想像してしまっていた俺はちょっとショック。こんなものかと思ってしまった。虹ノ松原はとても広く、行けども行けども松林が広がっている。海岸の方には松林と砂浜のコントラストがあってステキな風景を見る事が出来た。

虹ノ松原で休憩したあとは、海岸沿いの国道202号をひた走る。福岡県に突入!車の交通量が増えてきて、俺は手を振りまくる。午後はそんな風にして、交通安全にも気を付けて、夕日を見ながらひたすら走っていく。

 テント設営地:前原市、加布里に入ってすぐの海岸近く。

5月13日。今日、頑張って走ったら、九州脱出できるかもしれないので、頑張って走ることにする。更に今日は大都市、福岡を通る事になる。ウサギなのでちょっと恥ずかしい。でも、福岡市内を迂回するわけにはいかなく、どっちみち通らないとならないので、福岡タワーと福岡ドームを見ていくことにした。福岡タワーは公園の中にあって、ステキなたタワーだった。福岡ドームも間近で見る事が出来て嬉しかった。どちらも、そのへんにいた人に、写真を取ってもらった。福岡タワーと福岡ドームで時間を取ってしまったので、それから先は国道3号をひたすら走る。

途中で近道しようと思って、国道から外れると、迷ってしまった。どっちがどっちだか判らなくなってしまった。戻るのはとてもイヤだったので、何となく、見当をつけて進んで行く。すると、さっき見た風景があらわれた。結局、ぐるっとまわって戻ってしまったのだ。とてもショックだった。戻ると言う事はママチャリの旅で一番イヤな事だった。今までせっかく走った距離がムダになってしまうのだ。しかも、九州脱出するには今日はスピードを上げないとならないのに、こんな所で時間までもロスしてしまって、ダブルショックだった。それでも、ロスした時間を取り戻そうと、がんがん走る。車がいっぱい走る中、国道3号をウサギも走る。本州を目指してひたすら走る。そんな俺に罠が仕掛けられていた。仕掛けたのは建設省。この建設省のやり方にはとても腹が立った。

建設省は道路を作っている所。国民のみなさまの役に立つように、歩道や道路を作るのが建設省のお仕事のはず。しかし、歩道を1つ作るにしても、歩道を通る人の事を全然考えていないのだ。歩道を走っていると、いきなり歩道がなくなってしまう。しかも、ガードレールで出口を囲んでいるから、一度、戻らないと、歩道から降りれない様にしてるのだ。先に進むには一回戻ってから、歩道ではなく、車道を走ってこないとならない。それだけでなく、歩道と車道の段差がそのままにしてあったりする。自転車や歩行者の事はなにも考えないで歩道を作っているのだ。なんだか、今コレを書いてて、また、むかついてきた。だいたいにして、建設省はガードレールや外灯に、いちいち自分の名前を入れてるのだ。ガードレールを見ると「建設省」。外灯を見ると「建設省」。道路にある反射版を見ると、そこにも、「建設省」。一つ一つにご丁寧に自分の名前を入れているのだ。バカじゃないのか?そんな事に税金をかけるぐらいだったら、作りかけの歩道を早く作ってしまえ!明らかに作りかけの歩道が、1年以上ほったらかしになっているものもあった。あいつらは自分達の名前をこれ見よがしに一つ一つのガードレールや外灯に付けていって、デカイ顔している。本当にムカツク。九州だけでも建設省にひどい事を散々されてきた。その怒りが、国道3号で爆発した。ホントに建設省にはとてもムカついた。本当に必要な事に金をかけれないで、どうでもいいような所に、金を使っている。本当にあいつらはバカだ。そんなんで、よく日本の公共事業の建設計画を作っていけるものだ。バカにつける薬はない。

建設省に腹を立てながらも、落ち着きを取り戻すようにしながら、北九州市まで来た。しかし、時間的に今日は九州脱出はちょっと無理みたいだ。今日の寝床を探しながら、走ってると、武蔵と小次郎の記念の公園があると、その辺にいた人が教えてくれた。早速行って見る事にした。この公園は武蔵と小次郎の巌流島での戦いの記念の公園で、武蔵の甥がここに住んだとか、住んでないとかいう、いわれの所なんだと。

 テント設営地:北九州市、小倉北区、武蔵と小次郎の公園。

5月14日。今日はいよいよ本州突入だ。約1週間で九州を縦断出来た事になる。ここまでなんとか挫折せずに来ることができた。これも、みんなから「頑張れよ!」と励ましの声をもらったり、手を振ってもらえたり、ある時は差し入れをしていただけだからだと思う。もし、ウサギでなかったら、この声援は半分もなかったと思う。その他にも、電波少年と間違われたりしたけど、たくさんの出会いがあった九州の旅だった。

九州のラストスパート。国道3号を走る。あっという間にトンネルをくぐって下関についた。トンネルは人が通る所と車が通る所が別れていたので通りやすかった。とうとう本州、山口県下関に到着。しかも、壇ノ浦だった。本州について、いきなり壇ノ浦だったのでちょっと一息ついて、少し観光。そして、国道191号を走っていく。

このところ、俺は何だかとても臭い。そう言えば、とうとう、お風呂に入れずに、6日が経ってしまった。なかなか温泉がなくて、困っていた。今日こそは温泉に入りたいと思い、地図を見た。すると、近くに川棚温泉という温泉があったので、そこに行く事にした。久々の温泉はとても気持良かった。溜まりに溜まった汚れを綺麗に落として、出発。午後も、ひたすら、国道191号を走る。しかし、途中でチャリに乗るのがイヤになってきた。と、言うか、飽きてきた。「もう走りたくなーい」と、思いつつも、ウサギに手を振ってくれる人達のおかげで、なんとかのりきった。

小さな峠を越えている途中で、いきなり野犬が追いかけてきてビックリした。必死になって走ったら、なんとか逃げ切れた。そんな事もあったりしたので、少し早いけれどテントを張れそうな、面白い名前の公園を見つけたので、今日はそこで終了。

 テント設営地:油谷町、油谷YY(ワイワイ?)公園

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