2011年5月

2011年05月01日

アリススプリングスの近郊でフェスがあるというので行ってきた。町から80キロ離れた渓谷の中で開催されているフェスだ。同じ宿に泊まっている人達が誘ってくれたので一緒に行くことになった。最終日に行ったからなのか、なんとなく盛り上がりに欠けていた。それでも、大自然のど真ん中にステージが作られていて、素敵な感じだ。近くには川があるというので、午後からは川を歩いたりして楽しんできた。ゆったりした音楽に合わせてポイをまわしたりできて、素敵な時間を過ごした。

2011年05月02日

朝からどんよりと曇ってて、雨も降ってきちゃってるんだ。アリススプリングスに雨が降るのは珍しいんだけどね。本当は今日出発しようと思ってたんだけど、こんな天気だから延期しちゃった。寒い中バイクで走るのは辛いもん。

2011年05月06日

アリススプリングスから一気にキャサリンまでやって来た。8ヶ月ぶりのキャサリンが懐かしく感じる。朝晩は寒いアリススプリングスと違って、キャサリンは暖かい。1000キロちょっと北に移動したのだから暖かくなるはずだ。テントで寝ていても明け方に寒さで起きなくてすむ。素敵だ。

2011年05月08日

キャサリンでは日本人ライダーと待ち合わせをした。アデレード滞在中に日本人ライダーの噂を聞いていたので、会う事が出来たら嬉しいと思っていたが、本当に会う事が出来たのだ。

キャサリンから一緒に走ってマタランカの温泉にやって来た。日本人は温泉に癒される文化が身体に染み付いているのだろう。ちょっと温度の低いマタランカの温泉でも十分に気持ち良い。のんびりと温泉を満喫してしまった。

2011年05月12日

日本人ライダーと一緒に走って、マウントアイザに到着した。俺にとっては旅の最初に通ったルートだったが、季節を変えるとこんなに違って見えるのだと驚いた。最初に来た時は乾季の終わりだったので川は涸れていて、水の存在を感じる事が出来なかったが、今回は乾季の始まりだ。まだ川には水が流れているし、道の両端に池ができているところもある。同じ道を戻っているだけなのだが、季節が違うと新鮮な感じがする。マウントアイザも前に来た時よりも朝晩の冷え込みが激しい。テントだと朝晩の寒さが辛いのでバックパッカーに泊まってしまった。

2011年05月15日

クイーンズランド内陸部を走っている。お昼過ぎにウィントンという町に来た。可愛らしい町だ。しかも、博物館やインフォメーションも充実している。小さい町なのだけれども見所がたくさんありそうだ。野外になぜかコンサートホールのようなものまであったりする。俺が持っている日本のガイドブックには記載がないので通り過ぎてしまうところだったが、今日はここに泊まる事に決めた。寒いのでキャンプサイトでテント泊は出来る事なら避けたい。ウィントンにはバックパッカー宿がないらしく、ちょっと贅沢にホテルに泊まる事にした。夕食はホテルの1階のバーでビールを飲みながらステーキだ。

2011年05月16日

ウィントンの町の近くには恐竜博物館があるので行ってみた。恐竜の化石の発掘作業や復元の様子を見せてくれた。発掘作業を見せてくれる博物館は少ないので、思わず見入ってしまう。あっという間に時間が過ぎて、ウィントン出発は午後になってしまった。ウィントンの次のロングリーチに到着した時には4時を過ぎていた。200キロも走っていないのだが今日はここに泊まる事にした。今日も当然のようにホテルに泊まる。だってテントは寒いんだもん。

2011年05月17日

クイーンズランド内陸部をバイクで走っていると、驚くほどの野生の動物の死体を見てしまう。野生動物が豊富に生息している証拠なのだが、悲しくなる。バイクで走っている途中で道路を横断するエミューを見た。野良エミューだ。走っている途中で野良エミューを見たのは初めてだ。感動だ。

2011年05月19日

川を2回ほど渡って、10キロ以上のダートロードを越えて、カナーボン渓谷国立公園に到着したんだよね。クイーンズランド内陸部では是非とも訪れたい。と、日本のガイドブックがお勧めしていた国立公園なんだ。ここのキャンプサイトも朝晩はかなり冷え込みそうだから、カナーボン渓谷国立公園は日帰りで観光する事にしちゃった。だから、俺に与えられた時間は2時間。この2時間でカナーボン国立公園を満喫しなきゃ。

まずはインフォメーションセンターで情報を集めてからスタート。メインはカナーボン渓谷のトレッキングらしいけど、本格的にトレッキングするとなると1日かけても足りなそう。そんな時はチョットだけのトレッキングでカナーボン渓谷を体感しましょ。川の向こうに渓谷を見れたり、アボリジニーの壁画を見れたり、チョットだけのトレッキングでも、カナーボン渓谷は素敵だったや。

2011年05月20日

オーストラリア内陸部は5月だと言うのに、とても寒い。メルボルンやアデレードから比べると、かなり北上しており、緯度的に考えても沖縄の秋から冬ぐらいの気候を予想していた。しかし、実際には朝晩の冷え込みがきつく、息が白くなるほどだ。そんな寒い場所でキャンプするほど根性もないし、キャンプする事が目的でオーストラリアを旅している訳でもない。なので、最近はほとんどキャンプせず、ホテル泊まりが続いている。しかし、クイーンズランド内陸部には観光名所は豊富なのに、バックパッカー宿のような安宿がほとんどない。そのおかげで、宿泊費が今までの数倍に膨れ上がっている。困ったなー。

2011年05月21日

朝から曇っていて、嫌な感じだ。トゥーンバという町を過ぎたあたりで雨が降ってきた。今日の目的地は標高が高いノースタンボリンだ。標高が高いので寒くなるのは仕方がないと思っていたが、雨も降り出してきては、走るのが嫌になる。それでも4時過ぎにはノースタンボリンに到着できた。町のインフォメーションセンターで宿を探そうと思っていたが、インフォメーションセンターは閉まっていた。こうなったら宿は自力で見つけるしかない。手当たり次第に宿を探し回ったが、どこも満室で宿泊できない。宿を見つけられないまま時間だけが過ぎていく。外は暗くなってしまい、山道を走って町を出るのは無理そうだ。キャンプサイトも見つける事ができず、かなり困った。このままではオーストラリア最初の野宿をする事になりそうだ。

寒いし、雨は降ってくるし、本当は嫌だけれども仕方ない。ノースタンボリンの町のインフォメーションセンター脇に屋根の付いているベンチを見つけたので、そこで野宿する事にした。たとえ屋根がある場所だとしても、寒い事には変わりない。そのうちに霧も出てきて、全体的になんとなく濡れてしまった。屋根があっても、ここで朝まで耐える事は出来そうにない。どこか暖かそうな場所を探してみると、エレベーターを見つけた。エレベーターのある建物には開店準備中らしいテナントしか入ってない。夜中にそんな建物のエレベーターを使う人はいないだろう。12時を過ぎた頃に建物のエレベーターに避難することにした。エレベーターの中だって外と変わらないぐらい寒いが、壁と屋根に囲まれた空間と言うだけで、少しは暖かい気がする。これで朝まで、耐える事が出来そうだ。

2011年05月22日

熟睡なんて出来ないまま、ようやく朝がやって来た。標高の高いノースタンボリンの朝は霧がかかっていて寒い。この町には観光スポットがたくさんあるはずなんだけど、ほとんど眠れない夜を過ごしては観光する気が起こらない。早く暖かい海岸に移動したかったので、すぐに出発する事にした。ノースタンボリンを出て山道を走っていると雨が降ってきた。嫌になる。雨の山道を越えたらオーストラリア東海岸に到着だ。お昼前にはバイロンベイに到着し、宿も簡単に見つかった。当たり前の事がとても嬉しく感じる。まずはゆっくりと心も体も休息を取ることにしよう。

2011年05月24日

バイロンベイはオーストラリア最東端の町だ。サーファーとヒッピーが集まる町でのんびりとした雰囲気だ。

海岸線を歩くと鳴き砂のビーチが広がっていた。岬には可愛い灯台まである。東海岸の海も美しい。

2011年05月26日

バイロンベイから1時間ほど北上して、ゴールドコーストにやって来ました。オーストラリア最大の観光地の1つですから、たくさんの人達がいます。ショッピングモールも巨大で賑わっています。海で泳ぎまわるには少し気温は寒いですが、ビーチでのんびりするには最高です。立地条件がとても良くて短期で滞在できるシェアハウスも見つけたので、しばらくゴールドコーストに滞在することに決めました。

せっかくなので、伸びてきた髪の毛を染め直すことにしました。思い切って、日本出発前から憧れていた赤い髪にしようと思います。鏡に写った自分の赤い髪を見ると、なんだか嬉しくなってしまいます。

2011年05月28日

シェアハウスのオーナーとシェアメイトと一緒にスプリングブルックに行ってきた。滝マニアの俺には嬉しい滝三昧のトレッキングに出発だ。この数日は雨が降っていないので滝の水量はそれほど多くなかったが、それでも崖の上から水が流れ落ちてくる景観は壮大で、見ていると心が落ち着く。ゴールドコーストに住んでいるオーナーが詳しい解説をしてくれ、自分のバイクで行くよりも充実して楽しい時間を過ごす事が出来た。標高1000メートル近くまで登ったのでチョット寒かったが、展望台からはゴールドコーストの町も一望でき、とても素晴らしい1日だった。

2011年05月30日

ちょっとバイクで海岸線を走ったりして気持ち良い。夕食の後、シェアハウスのオーナー達と話しをしていると、恐竜の話になり、卵の化石や恐竜の歯の化石を見せてくれた。オーストラリアは恐竜の化石がたくさんある。

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