2010年9月

2010年09月01日

オーストラリアでは野生動物が交通事故で死んでいるのを良く見かける。カンガルーやワラビーやディンゴやラクダやブタやウシまで死んでいた。ブタやウシは野生動物ではないかもしれないが、とにかく道に死体が転がっているのだ。その中でも特にカンガルーが多い。バイクの旅を始めて数日間はカンガルーの死体も珍しかったが、立て続けに死体を見ていると、さすがに嫌になってくる。中には、数時間前に死んだばかりだと思う、新鮮な物まで見てしまった。どうせだったら、生きているカンガルーを見たいと思うのだが、生きているカンガルーやワラビーなどの野生動物は現れてくれない。ダーウィンが近づいてきた頃に、国立公園内を走っているとワラビーが道を横切ってくれた。生きているワラビーを見れて、嬉しかった。これからも野生動物がたくさん見れると嬉しいな。

2010年09月02日

日焼け対策と転んだ時の安全のために、普段は長袖、長ズボンでバイクを運転している。それなのに、なぜか日焼けしてしまった。

腕の皮がむけてきて気持ち悪い。顔も黒くなってるみたいだが、自分では良く判らない。

2010年09月03日

ダーウィンに到着してから4日目です。毎日観光をしたりして、楽しんでいます。ダーウィンに到着して驚いたことがあるので羅列してみます。ハエがいない。店のガラスに鉄格子がない。信号がある。高いビルがある。お金があっという間になくなる。など、驚くことがけっこうありました。

そして、気温はけっこう暑いので、午後には毎日プールに入ったりしています。かなり優雅な生活をしています。

2010年09月04日

本当は今日の朝にダーウィンを出発する予定だったが、朝、雨が降っていて洗濯物が乾かなかったので、もう1泊する事にした。その他にも教会や中国寺院の観光をしていなかったと言う理由もある。教会や中国寺院はそれほど期待をせずに観光したが、予想通りの教会や中国寺院だった。久しぶりに関羽将軍を祭っている寺院を参拝した。午後からはプールで日光浴をしようと思ったが、思いっきり雨が降ってきてしまった。

この時期は乾季のはずなのだけれども、時期外れのスコールだろうか?雨は1時間ぐらい降り続いた。バイクで出発していたらすべて濡れてしまったかもしれない。1泊延ばしてラッキーだった。

2010年09月05日

昔、旅をしている時にバケツを持って旅している人がいた。しばらく一緒に旅をしたがバケツはとても便利だ。シャワーの水圧が無いところでは水を貯めて使えるし、足や手など、汚れた時に洗うのにも便利だ。洗濯する時にはバケツの有無で作業効率が断然変わる。しかも、移動する時には荷物入れにもなる。俺は今までバケツを持って旅した事がなかったが、今回の旅で初めてバケツを買ってみた。とても便利で利用頻度が高い。

2010年09月08日

キャンプサイトでテントを張っていると、キャンピングカーがたくさんやってくる。オーストラリアはキャンピングカーで数カ月の休暇を楽しんでいる熟年夫婦が多いのだ。人気のキャンプサイトは夕方になると、キャンピングカーで混雑する。しかも、みんな、素敵なキャンピングカーを持っていて驚く。積載能力もバイクとは比べ物にならないから、素敵な物をたくさん積んでいて快適なキャンピングカー生活が出来るように工夫しているようだ。そんな人達と話をするのだけれども、最初はお互いの旅の話から始まる。そのうちに俺の出身国や職業の話になるのだ。看護師免許を取る前だったら、職業の説明は毎回困っていた。昔は職種に共通性なく、やりたい仕事をやっているだけだったし、無職で旅をしている事を説明をしても、納得してくれないことが多かった。しかもそれを英語で説明しなくてはならないのがとても大変だった。今回は看護師と説明するだけで俺の発音さえ相手に通じれば簡単に理解してくれる。看護師は物凄く便利な職業なんだなと、改めて思う。

2010年09月09日

いまさらだが、バスタオルをケアンズの宿に忘れてきた。それに気が付いたのは数日経ってからだったので、バスタオルは俺の旅には必要なかったのだろう。今はバスタオルの変わりに日本手ぬぐいで身体を拭いている。日本手ぬぐいの方がバスタオルよりも乾くのが早いし、荷物にならないし、使い勝手が良い。

2010年09月10日

今使っているテントはママチャリで日本を縦断する時に買ったテントだ。あれから、10年以上放置していたテントでまた使うとは思わなかった。しかも、オーストラリアで使うとは考えてなかった。10年以上前のテントなのであちこち汚かったりするが、まだまだ現役で使えてしまうのだからテントの耐久性は凄いと思う。当時はこのテントの中で毎日、ウサギになっていたんだなと思うと感慨深い。

2010年09月11日

カカドゥ国立公園に行って来た。2000年前や3000年前に岩に描かれた絵がそのままの状態で残っている。

ここまで綺麗な状態で2000年前の絵が残っているのは世界でも貴重だと思う。絵は自然にできた巨大な岩に描かれているのだがその岩の形も素晴らしいのだ。どこかの遺跡かと思ってしまうほどの雰囲気がある。

その他にも野鳥をたくさん見る事が出来たし、ナイトツアーでボートに乗ってクロコダイルを見る事が出来た。十分に満喫する事が出来た。

2010年09月12日

KOWALERUNAの後タイヤが磨り減ってきたんだ。タイヤの減りに気が付いたのはリッチフィールド立公園ってところ。次に向う大きな町はキャサリンだから、そこで交換する事にしたんだ。キャサリンはダーウィンに行く途中に通ってるから、街の大きさとかは判るのさ。リッチフィールドからキャサリンまでは270キロほど。途中の町で給油してから240キロはノンストップで走ったんだ。かなり疲れちゃったけど、おかげで2時間で到着する事ができたさ。到着したキャサリンは宿の人も親切で、バイク屋さんもとても親切で良かったよ。

タイヤを見てもらうと、タイヤの中のゴムが駄目になってたらしくて交換しなくちゃならなくなったんだ。ゴムが駄目になってたのに良くがんばって走ってくれたよね。ありがとう、KOWALERUNA。

2010年09月14日

90キロぐらいで軽快に走っていると虫がヘルメットにぶつかるんだよね。小さな虫ならそれほど気にならないんだけどさ、この前はイナゴの大群が生息している地帯を走ったんだ。物凄く気を使いながらイナゴを避けるように走ったんだけど、イナゴは自分からバイクに当たりに来てるっぽいんだよね。困っちゃうよ。俺が避けようとして、蛇行運転するのも危ないから、当たらないと念じて一気に走ったんだ。そしたら、一気に走った方がイナゴと当たらなかったんだ。信じる力も凄いなーって思っちゃった。

2010年09月15日

キャサリンでダラダラとしてしまった。近くにキャサリン渓谷があるというので行ってきたり、渓谷で久しぶりにカヌーに乗って楽しんだり、温泉につかっているうちに時間が過ぎていた。意外なところでミニ沈没をしてしまったが、これも旅の醍醐味の1つだと思う。

2010年09月16日

ノーザンテリトリーには第二次大戦の時の記念碑や戦時中の空港跡や防空壕などのモニュメントが多い。オーストラリアの本土が戦争で攻撃されたのは第二次大戦の時だけらしい。それ以外では戦争に市民が巻き込まれた事はないらしいのだ。第二次大戦のモニュメントや記念碑を見に行くが、なんとなく日本が悪者になっているので、気分が良くない。オーストラリア本土を攻撃したのは日本だけなのだ。

2010年09月17日

オーストラリアに来てから夢を見るようになった。日本にいる時はほとんど夢など見ていないのに、急に夢を見るようになったので不思議だ。久しぶりに夢をたくさん見る事が出来るので、明け方の理不尽な映画だと思って夢を楽しむ事にする。

2010年09月19日

キャンプサイトで仲良くなったオーストラリア人にすぐにハンマーを買う必要があると言われてしまった。ハンマーなどテントの杭を打つだけにしか用途が無いし、重たいのでママチャリの時からテントを張る時にはハンマーを使わずにそこら辺にある石ころで杭を打っていた。それでテントを張る事が出来るのだから、ハンマーは必要なかった。せっかく人が忠告してくれたので、まずは試してみようと思い、ハンマーを買って使ってみると、とても便利だ。かなり使い勝手が良い。今までハンマーの実力をなめていて申し訳ない。

2010年09月20日

ノーザンテリトリーを抜けて、西オーストラリア州に入ってしばらく経つ。時差が1時間半あるから、ちょっと感覚がおかしくなる。西オーストラリア州には果物や野菜の持込が制限されているらしく、ボーダーでチェックされてしまった。西オーストラリア州も広くて、移動距離が長くなるが、バイクは順調に走ってくれている。

西オーストラリア州の初日はカナナラという町に滞在した。小さくてとても良さそうな町だ。前日は暑さとアリに悩まされてほとんど寝ていない。アリに噛まれるとかなり痒くて、嫌になってしまうのだ。そんな風にして疲れ果ててしまったので、カナナラではバックパッカーの宿を探して泊まることにした。

2010年09月21日

一昨日はマリープールと言うキャンプサイトに泊まった。景色がとても良いところで、とても気持ちが良い。風がちょっと強いのでテントを張るのがちょっと大変だ。プールと言う名の川にはイグアナがいた。オーストラリアでイグアナを見たのは初めてだったのでテンションが上がる。

2010年09月22日

ダービーと言う港町にやってきたのは一昨日だ。何もない町なのだけれども、雰囲気がとても良い。海岸線には防波堤があって、そこからの夕日は気持ちよい。夕日を見ながら久しぶりにポイを回してしまった。

しかも、バオバブが街路樹になっているぐらい素敵なところなのだ。そういえば、西オーストラリア州に入るぐらいからバオバブの木をたくさん見るようになった。バオバブはマダガスカル特有のイメージがあったが、オーストラリアでも見る事が出来るらしい。

2010年09月23日

とりあえずの目標だった、ブルームに到着したのも一昨日だ。何もない小さな町なのだけれども、良さそうなところだ。町は小さくて綺麗で、海は綺麗で素敵なところだ。ここでは月の階段という現象が見れるらしいので、しばらく滞在する。

2010年09月27日

ブルームに滞在して1週間になっちゃったさ。月の階段が現れるまで待っている間に機械が得意な人と知り合って、コワレルナを見てもらったんだよね。

ガソリンタンクを外したりして、いろいろと調整してくれたのさ。少し壊れている部品を買いに行ったりして、コワレルナの補修をしてもらったんだ。

夜は月の階段を見に行くんだけど、幻想的で綺麗だったよ。満月と引き潮が重なって月の光が潮が引いた浜に反射するのさ。その反射した光が月までの階段のように見えるの。とても幻想できて素敵だよ。

他にも朝日や夕日を見たり、綺麗な砂浜で日光浴したり、大きな波で遊んだり、ラクダが歩いていく姿を見ているうちに気が付くと時間が過ぎてしまったんだよね。

パースまで急ぐ旅でもないし、コワレルナのメンテナンスもしてもらえた事だし、ゆったりと旅を楽しんでるよ。

2010年09月28日

オーストラリアの砂浜にはサンドフライと言う小さなハエみたいな虫がいます。これに刺されるとかなり痒いのです。ビーチで戯れているうちにどんどん刺されて、太ももなど悲しいことになっています。しかも寝ている間に掻いているので傷になってしまってます。アリに噛まれた痕と相乗効果で可愛そうな皮膚です。海水と太陽の日差しで、皮膚には過酷な環境ですが、のんびり落ち着くので、ビーチリゾートを楽しんでしまっています。

2010年09月30日

直線の道を走っていると、牛の群れに遭遇することがある。耳にタグが付いているから、家畜なのだろうけど、普通に見て放し飼いにされているような感じがする。バイクで牛のそばを走ると、ビックリして逃げるのだけれどもたまに好奇心が旺盛な牛がいると、写真を撮ることができる。

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