2008年3月

3月1日

閏日の2月29日は過ぎてしまったが、前回の閏年の事を思い返してみた。4年前の2月29日はタイのバンコクにいた。6大陸めぐりの旅の途中だったのだ。1カ月ほど前にアフリカのザンビアの首都ルサカで出会ったカップルと偶然に再会して驚き、そのカップルと一緒にウィークエンドマーケットに遊びに行って疲れ果てていた日だ。あれから4年が経ち、旅が終わり看護学校の受験に合格し、国家試験が終わり、卒業を待っている。月日の移り変わりと同じように俺の人生も移り変わっている。次回の閏年にはどこで何をやっているだろうか。

3月2日

4年前にバンコクで買ったズボンが破けてきた。思い返してみると、かなりの高頻度で履いていたので寿命がきたのだろう。長い間活躍してくれたズボンにお疲れ様と感謝したい。

3月3日

先輩や看護師の友達の話を聞くと学生時代の教科書は働き始めてから開く事はないらしい。働き始めてからは教科書を開くよりも新しい参考書や文献などを頼りにするらしいのだ。看護学校の教科書は膨大な量になるので保管しているだけで場所を取ってしまう。全ての教科書を平積みして並べると、簡単に1メートルを超えてしまう量だ。卒業と同時に捨ててしまおうと思っていたが、学生時代の思い出と言うことで実家に送ろうと思う。それでもきっと実家の押入れの奥で、捨てる決意をするまで眠っているのだろうけど。

3月4日

東南アジアやアフリカや中南米の熱帯雨林地帯を旅している時に水が腐ってしまう事があった。遺跡や洞窟や建物などの水はけが悪い場所では水が腐り、独特の臭いを放つのだ。そんな独特の臭いが俺の部屋の水道水から漂ってきた。台所やシャワーから水を出すと腐った水の臭いがした。今のところ下痢などはしていないが、腐った水の臭いが水道水からするのだから困ったものだ。自分の身を守るのはまず最初は自分なのだ。

3月5日

久しぶりにスーツを着てみた。1日いっぱいスーツを着ていると、肩がこってしまった。いつも、楽な服ばかりを着ているから、体がスーツに適応しなかったのかも知れない。

3月6日

洗濯をして部屋の掃除をして、教科書たちを整理する。不必要なものは出来る限り持たないようにしていたが、それでも荷物はどんどん増える。入学してから、かなりの荷物が増えてしまった。重い腰を上げて早く整理しなくては。

3月7日

初日と二日目の取り組みが発表になった。今場所も白熱した取り組みを期待したい。次の大関の足がかりを作って欲しい力士達がたくさんいるのでワクワクする。

3月8日

部屋を整理したいのだが、思うように進まない。 本や服や書類などを整理しなくてはならないのだが、どれから手をつけてよいのか判らない。旅をしている時もバックパックの中身を整理して荷造りするのは嫌いだった。何かに追われなければ、やる気が出ない俺の性質は変わらないのかもしれない。まずは手を付けなければならない物を書き出して整理してみようと思う。

3月9日

昨日の昼下がりに取り立て屋をやっている友達から遊びに行くとの電話がきた。せっかくなので馬の生産地で馬の厩務員をしている友達のところに行ってみんなで食事をする事にした。俺の家から馬の生産地までは車で1時間半ぐらいで到着した。久々にたべた焼肉は美味しかった。焼肉を食べていろんな話をしているうちに、予想以上に話が盛り上がってきた。そのうちにみんなの共通の友達の山の公務員夫婦の家に遊びに行く話が湧き上がった。馬の生産地から山の公務員夫婦の家までは1時間半ぐらいはかかる距離だ。しかも、突然の思いつきなので山の公務員夫婦の予定などは気にしないで話だけが盛りあがる。迷惑だろうと思いつつも連絡をしてみると、ウエルカムと言われたので行く事に決定した。焼肉をお腹いっぱい食べた後に山の公務員夫婦の家に向かう。到着予定時刻は夜の11時だ。看護学生と取り立て屋と馬の厩務員と山の公務員夫婦は久々の再会を喜んだ。くだらない話ばかりだけれども、久しぶりに再会できて、楽しい夜は更けていった。

3月10日

かなり前から家で湯船に入る習慣がなくなっている。でも、温泉は好きなのでチャンスがある時には温泉に行くようにしている。馬の生産地に行ったついでに温泉に入ってきた。サウナも久しぶりだったので、じっくりと入って汗をかいてきた。風呂に入る前と入った後の体重を計測してみる事にした。サウナでかなり汗を流したつもりだったのに、体重は100gも変わっていなかった。

3月11日

夜中に訪問看護師をやっている友達が遊びに来てくれて、2人でベラベラと話し込んだ。パワフルで忙しい彼女と、旅に出たっきり帰ってこない俺なので、会う時には数カ月ぶりになる。ときには数年ぶりの再会になってしまう事もある。なので、会った時にはお互いに話したい事だらけになってしまい、時間を忘れてしまう。そんな彼女との付き合いも、もうすぐ10年になる。歳月が流れるのは早い。

3月12日

看護学校を卒業するので、学校の近くに借りていた部屋も引き払う準備をしている。電話会社や引越し業者や電気会社や水道局などに必要な手続きのために電話をかける。水道だけは地方自治体の管轄なので公務員が電話対応をするが、それ以外は民間企業だった。一昔前と比べると公務員もサービス業の感覚を大切にするようになり、対応が親切になっている。市民の目線に立った、親切なサービスを提供してくれていると思う。しかし、民間企業とお役所に連続して電話をかけたせいもあるが、水道局のお役所仕事的な電話対応には違和感を感じてしまった。水道局の電話対応には何も問題がないし、悪いところなど無かったのだが、それ以上に民間企業の電話対応やサービスはキメ細かくて低姿勢だ。過剰なほどにキメ細かくて低姿勢なので、逆にイラついてしまうぐらい丁寧だ。どちらが良いという訳ではないが、お役所と民間企業の電話対応には雲泥の差を感じてしまった。

3月13日

12年ぶりに1ドルが100円を切ったらしい。円が強くなるのは海外旅行に行きやすくなるのでとても嬉しい。2年前にエジプトに皆既日食を見に行った時は120円ぐらいだった。そういえば、その時に使い切れなかったTCが残っている。もう少し円高が進んだ頃にドルを確保しておこうかなと思う。そういえば、パスポートも今年で期限が切れてしまう。

3月14日

子供の頃は食事の前や後には「いただきます」や「ごちそうさま」と挨拶をしていた。最近、気が付いてみると食事の前後の挨拶をしなくなっていた。海外では「いただきます」や「ごちそうさま」と挨拶をする習慣を持っている地域は少ないと思う。食事の前にお祈りをする宗教はあるが、食事の前後に挨拶をする習慣とはまた違う。彼らは宗教的な信仰心で食事の前にお祈りをするのであって、文化的な習慣ではない。英語では「いただきます」や「ごちそうさま」という、単語は存在していないほどだ。俺が食事の前や後の挨拶をしなくなったのは海外を旅して事も大きく関係すると思う。だが、これからは意識をして「いただきます」や「ごちそうさま」を言う習慣を身に付けたい。

3月15日

ネットで気に入ったサイトを見つけるとお気に入りに追加していたが国家試験が終わってからはかなり増えたような気がする。フォルダで仕分けしているのだが、それでもどんどん増えているような気がする。困ったなと思いつつも、削除できないお気に入りたちが増えている。

3月17日

なんとなく荷造りが終わった。引越し屋さんが来るまで少し時間が出来てしまったのでのんびり出来る。旅の時のパッキングで慣れているので荷造りなんて簡単に出来てしまうだろうと考えていた。それでも念のために時間に余裕を持って前日から荷造りを始める事にした。思っていたよりも時間はかかったので前日から荷造りを始めて正解だった。荷物の仕分けさえ出来てしまえば荷造りなんて終わったようなものだ。

3月21日

3年間の看護学校を卒業する事ができた。あっという間の3年間だったとも言えるし、思っていたよりも長い3年間だったとも感じる。入学前には思っていなかった出来事がたくさんあり、想定外の勉強をさせてもらえた。看護師の勉強をするつもりだったが、今までとは違う価値観で自分を見つめ直す事が出来た。たくさんの事を学び、無事に看護学校を卒業できた事に感謝をしたい。また、この学校でたくさんの仲間と学べたことはとても良かったし、この歳になって新しい仲間が出来たのは、大きな財産だと感じる。素敵な仲間に出会えた事に感謝する。

3月31日

国家試験に合格して、看護師になることが出来た。無事にここまでくることが出来たのは多くの人たちのおかげだ。これから看護師として向上心を持って働いていきたい。

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