2007年9月

9月1日

実習前に髪を切ったのは5月のことだ。その時には坊主と同じぐらいの長さにばっつりと切ってしまった。それから、俺の髪は伸ばしっぱなしのほったらかしだ。徐々に伸びてきている髪は後ろ髪がちょこっとだけ掴める様になった。なんとなくうれしく思って、ちっちゃいけれど結ってみた。

9月2日

この10年ぐらいの間に医療はサービス業であるという意識改革をしているのだという。医療業界がサービス業にレベルアップするのは素晴らしい事だと思う。それに伴っているかどうかは判らないのだが、患者の呼び方を「患者さん」ではなく「患者様」と呼んでいる施設が増えてきている。確かに「さん」よりも「様」の方が丁寧な感じがするが、どこか違和感を感じる。そして、自分が患者の立場になって呼ばれるとしたら「患者様」よりも「患者さん」の方がしっくりとくる。呼び方など些細なことだと思うのだが、意外と奥が深い問題で検討の余地があるのだそうだ。

9月3日

実習中はたくさんメモを取らなくてはならないので、3色ボールペンが活躍する。学校の授業でも3色ボールペンは活躍するので、近所の100円ショップで買ったやつを使っている。しかし、100円ショップのボールペンは耐久性がとても悪いのだ。1年弱の使用で壊れてしまう。これでは耐久性が低いと評価されても仕方がないだろう。ただ、100円で1年間の使用が出来るのであれば価格分の価値はあると思う。しかし、ボールペンのインクを使い切る前にペン自体が壊れてしまうのはなんだか納得がいかない。ペンの耐久性が持たなくなる前にインクが切れてくれると気持ちよく使い捨てられるのだけれども。

9月5日

大量に記録物を提出するので、看護学生の実習にホッチキスは欠かせない。俺が高校ぐらいから使っているホッチキスがいまだに活躍してくれている。長い間、実家で眠っていたホッチキスは今が一番活躍している。買われてから10年以上もたってから、こんなに活躍するとは思っていなかった。それでも、最近はホッチキスの芯が詰まることが多くなってきたし、そろそろ寿命かなとも思う。看護学校を卒業するまではがんばって欲しい。

9月6日

あした、病棟に行ったら、3週間の休みがもらえる。そう思うと、記録がなかなか進まない。集中力が途切れてしまう。どうにかしなければならないが、効果的な打開策を見つけることが出来ずに困っている。

9月7日

今日から3週間の休みが始まった。今年の夏は新生児の体重測定と着替えに追われているうちに終わっていた。夏は終わってしまっているが、せっかく始まった休みなので有意義に過ごしたい。今までの実習の間にやりたいことリストを作っていた。やりたいことリストを眺めながら休みが来るまで実習を乗り越えたのだ。20ぐらいのリストのうち、どれぐらいを実際におこなう事が出来るだろうか?楽しみな休みがようやく始まった。

9月8日

今までの実習先の病院は家から歩いて5分だったので携帯電話を持っていく必要がかなった。病院内では携帯電話は使用禁止だし、家から病院までの間は必要ない。むしろ、携帯電話を持っていくほうがわずらわしかったぐらいだ。病院から帰ってきて着信やメールを確認しても、誰からの連絡も無かったし。

9月9日

実習中は食事を作るのが面倒になるので、スーパーで弁当を買って食べている。そうすると、野菜の摂取量が少なくなってしまう。なんとなく、身体が野菜を欲するので、弁当と一緒にキャベツを一玉買ってきた。夜食として、キャベツを1/4食べる。水で洗って一口サイズに切るだけで何もつけずに食べるのだ。余計な味付けをせずにキャベツ本来の味を楽しむ。

9月11日

俺が休みに入るのと同時に相撲が始まった。どうしてこんなにタイミングが良く始まるのかが不思議でならない。こんなことが続くと世界は俺のために回ってるのではないかと錯覚する。でも、休みの間に課題も出ているので、中日までには終わらせてしまいたい。

9月12日

そろそろ、就職活動をおこなわなければならない。クラスのみんなは夏休みの間に就職活動をおこなっていた様で、けっこう情報を持っている。そんな情報を分けてもらいつつも、自分でも情報を収集する。でも、就職なんて結局は働いてみないと、実際に働きやすいかどうかは解らない。だから、なんとなく、印象で決めてみることにした。結局、働きやすい職場なんて、働きながら自分で作っていくものなのだ。

9月13日

今場所は安治川部屋の関脇と小結が大活躍している。優勝争いに大きく影響してきそうだ。それにしても安美錦は強くなったと思う。

9月15日

今週末は今日も明日も焼肉だ。野外で楽しい焼肉になる予定が、両日とも雨のために室内に変更になりそうだ。俺1人の晴れ男パワーでも、雨男や雨女が集団で来られると、太刀打ちできないようだ。それでも、焼肉はおいしく食べることができた。そういえば焼肉なんて、何ヶ月ぶりだろう。

9月18日

今週は土日に敬老の日が重なって三連休になった。いつもぐうたらしている俺は久しぶりに活動的な三連休を楽しむことが出来た。結婚が決まった友達がいて、その結婚を祝うために焼肉大会を開く事になったのがきっかけだ。計画の段階から外で焼肉でお祝いをしようという方向だったのだが、海でサーフィンと言うのが付け加わった。せっかくなのでプレゼントを何か考えることになり、花束とケーキを内緒で準備する。前日と当日の朝は少し早めに準備を整える。海についてすぐにケーキと花束をプレゼントした。今日の主役は泣いてしまうぐらい喜んでくれた。こんな笑顔を見ることが出来て、準備をしてきた甲斐があったというものだ。俺はサーフィンなど初体験だったが、波に乗るのはかなり面白い。スピード感がたまらないのだ。でも、ボードの上に立つのはかなり難しく、簡単に立てるものでもないようだ。俺には波をつかまえるセンスはあるようだ。しかし、波の上で立ち上がるのは難しくて、まったく出来ない。結局、一度も立つことはできなかったが、俺の趣味に新たにサーフィンが付け加わる事となった。サーフィンでかなりの体力と体温を消費した後は焼肉と焚き火で体力と体温を回復する。最後には温泉もついているので、とても幸せな気分だ。帰ってきてからは俺の家でもう一度飲みなおしする。疲れているので少し飲んだだけで、十分に酔いがまわり、日曜日が終わった。月曜日は敬老の日で休みだ。別の友達にメールをしてみると、遊べると言うので、昼ぐらいをめがけて遊びに行く。おいしい鳥屋さんを知っていると言うので、そこで食事をする。なんと、鳥が半身で出てくるのだ。こんな豪快に食べることができるのは久しぶりだ。中南米か中東で食べた鳥以来の感激を味わうことが出来た。しかも、かなり美味しい。シリアを旅していた時に、とても美味しい鳥の丸焼きを食べるた事があるが、その美味しさと感激に匹敵する。思わぬところで、美味しい鳥の丸焼きを食べることができて、大満足だ。お腹がいっぱいになった我々はなんとなく水族館に行く事になった。可愛い4頭のイルカが仲よさそうに泳いでいるのを見ていると、心が癒される。何気なくイルカが泳いでいる姿を見ていると下腹部に何か付いているみたいだ。よく見てみると下腹部から巨大なモノが立っているのだ。4頭とも巨大なモノをこれでもかと言わんばかりに立たせながら楽しそうに泳いでいる。どうやら、思いっきり発情しているみたいだ。それを見ていた5歳ぐらいの男の子が「イルカから赤ちゃんが出てきてるみたい」と、喜んでいる。男の子の発言に微妙な笑いを浮かべて言葉を失いつつ、変な空気が流れている両親と祖父母。癒しを与える可愛くて幸せの象徴のようなイルカだって、繁殖は必要なのだ。貴重なものを見ることが出来た。その後にイルカのショーを見てから、海獣館に行ってみた。巨大なセイウチ君が水槽のガラスに顔をくっつけてこちらを見ている。とても、こっけいな表情に笑ってしまった。そんな風に久々の水族館を楽しんでいると、蛍の光が鳴り出した。あっという間に閉館時間が来てしまったみたいだ。半分ぐらいは見ていないが仕方がない。イルカとセイウチを見ることが出来ただけで十分満足できる。帰りにスープカレーを食べて帰ってきた。こんなに予定満載で楽しかった連休なんて、久しぶりだ。

9月19日

横綱白鵬は豊ノ島に押し出されて2敗になった。これで1敗は新入幕の豪栄道だけになった。新入幕で単独トップに立つのは歴史的な快挙だ。朝青龍がいない今場所は新入幕の豪栄道の優勝の可能性が見えてくる。しかし、明日からは上位との対戦が組まれるし、優勝へのプレッシャーもかかるだろう。やっぱり優勝は白鵬だろうと思うが、豪栄道のおかげで場所がとても盛り上がっている。

9月20日

この数日、どういうわけか甘いものが食べたくてしかたがない。普段だったら、そこまで思わないのだが、あまりにも甘いものが食べたくなったので買いに行くことにした。シュークリームを買ってこようと思い、近所のスーパーに買い物に行ったが売ってなかった。仕方がないので目の前におはぎを衝動買をして、そのほかにもチョコレート系のお菓子を片っ端から買う。家に帰って相撲を見ながら食べていると、あっという間に無くなってしまった。夕方に甘いお菓子をたくさん食べてしまったので、お腹がいっぱいになってしまった。このまま自分の身体の欲するままに甘いお菓子を食べていると栄養のバランスを悪くしそうだ。少しぐらいはバランスを考えて食事をしなければ体調を崩してしまいそうなので気をつける。甘いものをたくさん食べたところで太る体質ではないのは嬉しいのだけれども。

9月21日

最初の学生時代に通っていた専門学校で履歴書の書き方は習っていた。鉛筆で枠を作ってその枠に入るようにし書く。下書きをしてから、ボールペンで清書をして、鉛筆の枠を消す。そうやって作られた履歴書は文字がそろっていてとても綺麗で見やすい。ただ、非常に手間隙がかかり、とても疲れる。普通の学校ではこんなに丁寧な履歴書は作らないだろう。そういうところにエネルギーを注ぐよりも本業にエネルギーを注いだほうが良いと思うが、今日は何もせずに10時間ぐらいかけて履歴書を作ってしまった。

9月22日

実習期間中は自炊の時間もないのだが、実習の合間なので自炊をしている。俺は野菜炒めしか作らないので、最近は野菜炒めしとお菓子が主流になっている。それでも、栄養のバランスは取れていると思っている。

9月23日

昨日の昼過ぎから北海道の真ん中の辺りにある友達のところに行って一泊してきた。久々に友達に会って、とても楽しかった。奥さんの料理も美味しくて嬉しかった。今朝は早起きをして近所の山にロープーウェイで登って雲海を見てきた。しかし、山頂からの景色は、あたり一面に雲海が広がっているわけじゃなかった。それでも、谷間の道路に沿って雲が河か氷河のように広がっているのが見えた。雲河と朝日を浴びた広大な北海道の景色を眺めることが出来て感激だ。山の頂上から景色を見たのは去年のエジプトでシナイ山に登った時以来だなと思い出した。次は紅葉を見に行きたいとおもう。

9月24日

せっかくサーフィンデビューして、サーファーになったのに行ってない。今日はちょっと疲れていたと言う理由で、波に乗りに行くのをやめた。サーファーになったら、やっぱり波に乗らなくてはいけないなと思う。

9月26日

履歴書を提出してきた。郵送で提出する。最後にもう一度見直しをして、ポストに投函した。あとは面接試験の連絡をおとなしく待つ。

9月27日

相撲が終わってしまってから面白いテレビ番組がまったくない。どうも最近は見たいと思わないテレビ番組を見てしまうために時間を浪費している。良くない傾向だ。くだらないテレビ番組しかないと思うのならテレビを見ない事にすればよいだけなのだ。だが、くだらない番組だとわかっていても、見てしまうのはテレビ中毒だと思うので、改善するのは難しい。テレビ中毒から脱却するためにはテレビを見ない習慣を作ることだ。その点では禁煙と同じだと思う。テレビを見ない習慣をつけるために、今日から実践しようと思う。

9月28日

最近は拘束される時間がないので、だらだらしてしまっている。あまり良くない傾向だ。時間がだらだらとなってくると、規則正しい食事が出来なくなってしまう。これでは良くないと思って、出来るだけ規則正しくなるように努力をするのだが、昨日も一食しか食べていなかった。今日も、一食だけになるような気がする。

9月29日

今日はサーフィンに行って来た。海に入った時にはかなり寒かったが、波に乗ろうと四苦八苦していると、寒さも忘れる。波のコンディションは悪かったが、前の時よりも乗れるようになってきた。なんとなくだが、一度だけ波に乗れたような気がする。それでも、波を待っている時の寒さは身にこたえる。ウエットスーツから出ている手足は30分も海の中にいると感覚が鈍くなってくる。9月最後の週末の海はものすごく寒い。

9月30日

明日から実習が始まるので今日はその準備をしようと思っていたが、休日の最終日はすっかりだらけてしまった。気持ちも身体もだらけてしまっていて、このまま実習に突入するのは難しいのではないかと思う。そんな生活ではいけないと思いつつも、いつもギリギリになってしまう。気がつくと、明日からは10月だ。

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