帰国当日 飛行機を降りてから家まで

飛行機は定刻通りに朝の成田空港に到着した。服装が夏のベトナム使用だったのでトイレで冬の東京使用に着替えて入国した。税関でも申告するものは特にないので、簡単に入国できた。

日本円も携帯電話も持っていない。銀行のキャッシュカードを持ってきていたので成田空港のATMでお金を引き出そうと思ったら、カードを間違えて持ってきてしまった。ここに来て現金を引き出せない事が発覚した。最悪だ。今、持っているのは米ドルと電車のプリペイドカードだけだ。プリペイドカードにはある程度の金額が入っていたはずだが、家まで帰れるかどうか不安な金額だ。

日本に帰国した瞬間に今回の旅最大のピンチが発覚した。友達に助けてもらおうと思っても、携帯電話も無いので連絡手段が無い。困った。とりあえずは電車の駅で家までの金額を確認し、プリペイドカードの残金で家まで帰れるかどうかを確認する。

プリペイドカードの残金では微妙に足りなかった。考えた結果、電車で最寄り駅迄行き、駅員さんに事情を説明して足りない金額は家にお金を取りに行ってから支払う事にして電車に乗り込んだ。不安を抱えながら、電車で成田から東京都心に戻る。

最寄り駅に到着して駅員さんに事情を説明すると、事情を理解してくれて改札を通してくれた。大至急、家にお金を取りに行って、足りない電車代の支払いを済ませた。

最後の最後で最大のハプニングを自分で作ってしまったが、無事に家まで帰りつくことが出来た。旅は帰国するまでではなく、玄関のドアを開けるまでが旅なのだ。

<<前のページ | ベトナムの旅に戻る