右利きの世の中

新しくデジカメを買う時に思う事なのだが、左利き用のデジカメを販売してくれるととてもうれしく思う。きっと、俺を含めた全国の左利きの人間がそう思っているに違いない。今まで使ってきたデジカメもそうなのだけれども、右側にシャッターや操作するボタンがついており、右利き用に出来ているのだ。左利きの人間だってシャッターを右手で押すことぐらいは出来るのだけれども、シャッターチャンスを逃さずに写真を撮ろうと思ったら、意識せずに左手にカメラを持っており、左手で操作しようとしてしまう。そんな時はカメラを左手で操作するのだけれども、左手だと操作しにくいし、良い写真も撮れない。

デジカメはたくさんの種類がいろんなメーカーから販売されているけど、残念ながら左利き用のデジカメを販売しているメーカーは見たことがない。

そういえば、子供のころは左利き用の文房具も少なくてハサミを使うのはとても苦労した思い出がある。ハサミで紙を切ることはかなり難しいと思っていたのだが右利きの人間はいとも簡単に使っていて、みんなすごいなと思っていたのだ。大人になって左利き用のハサミに出会た時の衝撃は物凄かった。子供の時の苦労を返して欲しいぐらいの衝撃的だったのだ。右利きの人たちは子供のころからこんなに使いやすいハサミを使っていたのだと思うと羨ましくなってしまった。右利きの世の中ではハサミはこんなにも使いやすい物だったのだと驚き、ある意味ショックを受けたものだ。

今、俺が持っている左利き用のハサミを右利きの人に使ってもらうと、ほとんどの人が左利き用ハサミの難しさに驚いてくれる。ハサミ一つを例に挙げても左利きの人間はこんなに不便な生活を強いられていることを右利きの友達に実感してもらえたと思う。左利きの人間は同じようなハンデをいたるところで背負い、背負っていることすら知らずにいつの間にかハンデを克服して育ってきたのだ。

ハサミと同じようにフライ返しや、ヤカン、包丁など左利き用商品はどんどん増えてきて嬉しい限りなのだが、デジタルカメラだけは未だに左利き用デジタルカメラを見つけることが出来ない。どこかのメーカーから左利き用デジタルカメラが販売されたら、間違いなく全国の左利きはそのカメラに飛びつくと思うのだが。

デジタルカメラメーカーの開発担当も商品の一割ぐらいを左利き用に開発してくれたら、もっと売り上げが増えると思うのだけれども。左利きがいる家庭ではデジタルカメラが一家に一台から、一人一台になる可能性が大きいと思うのだ。考慮してもらいたい。

2011年12月5日 記入

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