雑貨バイヤーの効果

ネットショップの雑貨屋さんで世界一周雑貨バイヤーの募集が終了した。交通費や滞在費などの必要経費は保証されている上に、報奨金最大200万円はとても魅力的だ。雑貨や買い物にはほとんど興味の無い俺でも魅力的に思えてしまった。しかし、選考方法を確認してみると、あまりにも狭き門だ。選考に合格するために必要なエネルギーと世界一周バイヤーの価値を俺の中で天秤にかけてみると、魅力は薄れてしまった。それでも、数人の友達が世界一周雑貨バイヤーに応募していたので、その人達を応援していた。その様にちょっと距離を取りながらも世界一周雑貨バイヤーへの興味は持ち続けた。

今回の世界一周雑貨バイヤーの企画はとても優れた企画だと思った。主催者の本当の目的はネットショップの宣伝にあるのではないかと思うのだ。雑貨バイヤーの募集と選考だけの企画では無いだろう。雑貨バイヤーの一時選考を人気投票にしたのは素晴らしいアイデアだと思う。人気投票をする事で応募者それぞれが自分への投票を周りの友達やブログを使って宣伝するのだから、口コミという宣伝効果として最大限に発揮できていると思う。これだけの宣伝効果を得るためには200万円どころかそれ以上の費用をかけて広告を出しても難しいだろう。

そしてまた、人気投票をネット上で行うという事でネット上で有名な人や自分が所属するコミュニティーをたくさん持っている人が有利になってくる。コミュニティーをたくさん持っている人が有利に成という事は、言い換えると組織票をより多く持っている人が上位に残るという事だ。その組織票をたくさん持っている人が雑貨バイヤーに当選し買い付けに行くので、その人が持っている組織の構成員達は優良な顧客になってしまうだろう。雑貨バイヤーを探す段階である程度の売り上げも確保できてしまうのだ。

2ヶ月も海外に買い付けに行かせる人を人材確保する事と効果的な顧客発掘を同時に行えてしまったのだから、ものすごく効果的な企画だったのだと思う。そして、上位20人に残った人達は優良な組織票を持っているのだから誰が買い付けに行っても、大幅な売れ残りが出るようなハズレはないだろう。そして、今回の企画に参加した応募者はもちろん、応募者を応援していた人達も顧客に変身するのだから、一時選考が人気投票というのは選考の方法としては最良の方法だと思う。

もちろん、最終選考は面接で行うのだから、人気だけは絶大だが会社の企画や制度に合わない人がバイヤーに選ばれるような危険は無いようにしてある。

ちなみに俺も話の種に途中から雑貨バイヤーにひっそりと応募してみた。

2010年1月26日 記入

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