皆既日食のチャンス

1999年に旅をしている時から皆既日食を見た人の話を聞いていたので、いつかは皆既日食を見てみたいと思っていた。それが実現したのは2006年の3月にアフリカからトルコ、中央アジアにかけて見る事の出来た皆既日食だ。エジプトまで行って見る事が出来た皆既日食の感激は今でも忘れない。

今年の7月22日の屋久島からトカラ列島や奄美大島で見る事の出来る皆既日食もエジプトで皆既日食を見た時に、絶対に見に行きたいと心に決めていたのだ。3年前からネットで奄美大島や屋久島やトカラ列島の情報もキャッチしていたのだけれども、今年になってからは皆既日食を見に行く情熱が低下してしまい、チケット入手が困難だという噂だけで諦めてしまった。

正社員の看護師になってしまった事で、休みが自由に取る事が出来なくなってしまった事も大きいし、3年前から期待して、皆既日食を見る情熱を高めていたのだから、情熱がそんなに持続する訳が無いのだ。諦めてしまっても仕方がない。

だけど、この数日でもう一度日食の情報を確認してみると、日本のトカラ列島や奄美大島で見るよりも、中国の上海や成都の方が交通のアクセスが良くて、皆既日食を見る環境は整っていそうだ。それだったら、休みを希望しておけばよかったなと思うのだけれども、すでに7月22日は日勤なので、東京で部分日食を見る事も難しそうだし、日食を見に行くのは不可能な状態にある。

今回の日食を見逃したとしても2010年の7月にはイースター島からアルゼンチンのカラファテにかけて皆既日食が起こるので、それを見に行っても良いかなと思う。それを見逃したとしても、数年後にはインドネシアやアメリカ合衆国やオーストラリアでも日食が起こるのだ。さらに、2035年には能登半島から茨城にかけて皆既日食が起こるので、日本に居れば簡単に見る事が出来そうだ。

皆既日食は思っているほど特別で貴重なものではない。やる気と情熱と情報があれば世界中の何処にだって見に行く事が出来るのだ。

皆既日食は映像や写真で見るのと実際に生身の身体で体験するのとでは感激がまるっきり違う。皆既日食の素晴らしさや感動は写真や映像では10%も伝える事が出来ない。それぐらい、実際に見る皆既日食は素晴らしいのだ。

皆既日食と同じぐらいオーロラも映像や写真と実際の体験が違う。この2つの地球上の現象は映像や写真では実際の体験の10%も伝える事が出来ない。皆既日食とオーロラは映像や写真ではなく実際に体験するのをお勧めしたい。

2009年7月17日 記入

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