民主主義の責任

民主主義は古代ギリシャやローマ時代に形成された社会システムの一つで、21世紀初頭の世界では多くの国が採用しているシステムだと理解している。民主主義政治では選挙で国の政治方針が決まる。選挙というシステムは国民が国を動かす権利を持っているが、実際に政治を動かしているのは政治家だ。国民であれば誰でも参政権を持っており政治家になることが出来るはずなのだが、民主主義政治を長期間採用している国では政治かも世襲制になってくることが多い。新しく政治家になろうとしても現在の政治家が新しい勢力を抑えてしまうからだろう。一部の政治家たちが力を持つと自分たちに有利な方向に国を動かすことが出来るようになり、多くの国民の利益にならない国政を行うこともあるだろう。

しかし、民主主義国家の主権は国民にあるのだ。政治家にあるわけではない。その代わり責任も国民にあるのだ。政治家は国の政策の決定権を持っているので大きな権力がある。だからと言って国の責任をすべて政治家に負わせるのはおかしいと思う。政治家は職業のひとつであって、職務上の責任を取る事は必要かもしれないが、国の政策の責任は国民が背負うべき事だ。選挙にも行かない国民が政治家に責任を押し付けるのは筋違いだと思う。選挙に行かないのであれば選挙に行かないなりの責任を国民一人ひとりが持っており、自分が投票した政治家や政治団体が行う政治には自分の権利も責任も発生するのだということを意識するべきだ。

民主主義政治とはそういう政治システムなのだと思う。国民の生活に悪影響を及ぼす政治を行う政治家が嫌なら多くの国民がそのような政治家を選挙で選ばなければ良いのだ。そのような選挙結果を出すことが出来ないのであれば民主主義政治を採用している国では責任は国民にある。国民が国の政治の責任を背負いたくないのであれば王政や貴族政を採用するべきだと思う。

2008年6月22日 記入

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