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がんばる美しさ

旅している途中で市内を走る乗り合いワゴンに乗って移動する事が良くある。たいていの国々でみる事の出来る市民の足だ。だいたいはドライバーとお金を集める車掌が2人1組で働いている。

ペルーを旅しているときも市内を移動する時にワゴン車に乗った。俺が乗ったそのワゴンは夫婦で営業しているようだ。ドライバーの夫と車掌の妻が必死にお金を稼いでいる感じがした。夫婦で頑張っている感じが俺に伝わってきたのだ。真剣な表情で客から集金したお金を数えている妻の表情からも頑張っている感じが伝わってくる。もちろん、集金したお金を間違ってしまったら、家計に直接響いてくるかもしれないのだ。妻が真剣な表情になるのも理解できる。そして、客を集めるのも妻の仕事だ。大きな声でワゴンの行き先を叫んで客を集める。出来るだけ空席を作らないで走らなければ、効率よく儲けることが出来ないので真剣になるのは当然だろう。

そんな事を考えながら、その夫婦のワゴンに乗っていると夫婦で真剣に働く姿が見て美しくみえてきた。妻の頑張っている姿が美しいと思ったのだ。その妻は化粧もしていないし、髪もボサボサで服装だってお洒落な感じは全然ない。真剣に労働しているその姿が美しいと感じてしまったのだ。今まで、いろんな国で似たようなワゴンやバスで移動していてたが、そんな風に思った事はなかった。たぶん、その妻が真剣にかんばっている姿に今まで感じ取る事の出来なかった何かを感じ取ることができたのだろう。

それ以降の旅では真剣に頑張っている人が目にとまるようになった。そして、どんな仕事をしている人でも真剣にがんばっている姿は美しく思えるようになった。その感覚は旅が終わってからも感じる事がある。真剣な人はそれだけで美しいのだ。しかし、真剣なフリをしているだけだと美しさは伝わってこない。いい加減な気持ちで仕事をしている時のいい加減さや、心にやましさがある時のやましさが表情や態度に表れてしまうからだろう。

ちなみに、ペルーのワゴンの夫婦は夫婦の可能性がありうるなと思った俺の想像で膨らませていった可能性の1つに過ぎない。なので、この夫婦が本当に夫婦で働いているのか、ただの会社の同僚でその日はたまたま同じシフトになっているだけなのかは確かめていない。真剣に頑張る事が美しいと思えた事実が重要なのだ。

2006年11月4日 記入

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