インドに思う

数日前にテレビでインドのIT事業の事を特集していた。インドのIT事業は世界でも飛躍的に成長しているのだそうだ。しかも、人件費の安いエンジニアがどんどん成長しているらしいのだ。インドのIT企業が世界に進出しだしたら、先進国といわれる国々の企業は競争に負けてしまうだろう。自由競争で勝つにはそれなりの理由があり、それなりの努力が実った結果だ。勝者が先進諸国であろうと、インドであろうと勝者の努力をたたえてあげるべきだと思う。

そんなインドではエンジニアとそうでない人の間で経済格差が問題となっているらしい。で、インド政府は大学卒のエンジニアを育てる事も必要だが、高卒でも仕事にありつけるように製造業の成長も大切だと考えている。製造業を成長させて、インド経済の底上げを考えているのだそうだ。

インドの人口は7億人とも10億人とも言われている。その大量のインド人が貧困から脱却して、経済的な成功を収めたら、10年ぐらいの間に世界情勢が変ってくると思う。現在のアメリカの1人勝ちのやりたい放題な世界情勢が崩れていくだろう。

力のバランスが崩れる時には必ず争いが起こる。きっと、アメリカが1人勝ちの状況を守ろうとして、インドの発展を妨害するだろうし、インドはアメリカの経済的優位を突き崩して自国が主導権を握ろうと躍起になるだろう。利害が対立すれば武力的な争いもあるだろうし、武力的な争いの結果によっては一極集中している世界的な主導権が複数に分散するかもしれないし、一極集中した状態がさらに強固なものになるかもしれない。ひょっとしたら世界的な主導権の交代が見られるかもしれない。更に、今は中国が経済手的発展の最中なので、中国の影響力も今後は更に強くなるだろう。世界情勢の変動はこれから面白くなりそうだ。

俺は今の状況だと近い将来にインドが世界情勢を動かす中心になるような気がする。アメリカでも中国でもなくインドが世界情勢の主導権を握ると思うのだ。何故ならインド人だから。20年後には何らかの答えが出ているだろう。

2006年10月16日 記入

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