ポンチョ

2002年の12月にメキシコのメキシコシティーで一人の女の子に出会った。とても綺麗な女の子だった。日本人とオランダ人のハーフの女の子だっ た。彼女とは同じ宿で1週間ぐらい一緒に過ごした。12月のメキシコシティーは少し寒いので、彼女はいつもポンチョを着ていた。彼女がポンチョを着るとと ても似合っていてカッコいい。そんなカッコいい彼女のポンチョ姿を見ているうちに、俺もポンチョが欲しくなった。彼女にどこでポンチョを買ったのかを聞い たら、メキシコ以外の国で買ったということだったので、メキシコでポンチョを買うことは諦めた。

その後、メキシコシティーを出発し、それぞれの旅を続けた。その旅の途中、南米のボリビアでアルパカのポンチョが売られているのを発見した。メキシ コシティーで会ったポンチョの彼女と別れてから、なかなかポンチョの売っている所が無かったのだが、半年後にようやく見つけることが出来た。俺はすぐにで もポンチョが欲しくなった。しかも、アルパカの毛で出来ているポンチョだという。せっかく買うのであるから、吟味に吟味を重ねて自分の一番気に入るポン チョを買いたい。ポンチョ選びの為に4つの都市をはしごしながら、たくさんの店を巡って、お気に入りの一枚を見つけることが出来た。店屋のボリビア人のお ばちゃんと30分以上に及ぶ値段交渉の戦いの末にようやく、お気に入りのポンチョを購入する事ができた。

ボリビアは標高が高いのでかなり寒い。買ったそばからポンチョは大活躍である。寝る時には毛布代わりになり、起きている時はどこに行くにもポンチョを着て行く。俺が思っていたよりもポンチョは非常に使い勝手が良いので、寒い地方の旅ではかなり重宝した。

旅の間は常に着ていたポンチョだが、さすがに日本国内でポンチョを着ていると、変な人に思われてしまうので、外出する時にはポンチョは着なくなった。タンスの肥やしになっていたポンチョだが、家の中では十分に能力を発揮してくれる。

2005年11月16日 記入

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