世界を運転する

旅に出る前に国際免許を作っておいたんだよね。免許試験場にパスポートと写真を持っていったら簡単に作ってくれるしさ、旅先で車を運転できると、レンタカーでしか行けない様な場所も簡単にいけるからね。それに、旅人同士でレンタカーシェアをする時にも、国際免許証を持ってる人が1人でもいるとみんなに喜ばれるんだ。

今回の旅で最初にレンタカーを借りたのは2003年2月のウシュアイアだったんだよね。世界最南端の道があって、そこには風で横向きになった木があるんだよね。でも、そこまでは公共交通手段が無いからレンタカーぐらいじゃないと見に行く事ができないんだ。それでその時に宿に泊まっている人達の希望者を募ってレンタカーをシェアする事にしたんだ。俺が国際免許を持ってたから、レンタカーを運転する事が出来たんだ。

すぐにレンタカーを借りてきてギュウギュウ詰めになって出発したんだ。きっと、日本だったら定員オーバーだろうけど、アルゼンチンだからそんなに規制が厳しくないんだよね。バスで往復してた道路も実際に運転しながらのんびりと景色を楽しむと、かなりの絶景だったんだ。ウシュアイアの周りの景色って素晴らしいなと思っちゃった。教えられた通りに幹線道路から小さな道に入ってしばらく運転すると海が見えてきたんだ。海を見ながらある程度いくと、風で横向きになった木が見えてきてさ、風が強くて飛ばされそうだったけどみんなではしゃいじゃったんだ。

一緒に行った人の中に飛行機でウシュアイアを出発する人がいたから、帰りは飛行機の時間に間に合う様にしてたんだよね。でも、思ったより時間が掛かっちゃったから、帰りはちょっとスピードアップで帰る事にしたんだよね。飛行機の時間に間に合うように飛ばしながら走ってたら途中でパンクしちゃったんだ。急いでいる時に限ってハプニングって起きるんだよね。飛行機の時間が迫ってたから、かなり焦っちゃったんだ。でも、タイヤを交換しないとならないからみんなで協力して、テキパキと指示もないのに自然とそれぞれの役割を分担してこなして5分でタイヤ交換を終わらせる事ができたの。奇跡的だよね。凄いよね。

飛行場には何とか飛行機出発の10分前に到着する事が出来て、別れの挨拶もほとんど出来ずに無事に飛行機に乗る事が出来たんだけどさ。宿に戻ってからも無事に飛行機の時間に間に合う事が出来たのと、とても早く終わったタイヤ交換の話で盛り上がっちゃったんだ。

その他には2004年にアフリカのナミブ砂漠を見に行く時にもレンタカーを借りたんだよね。ナミビアは公共交通機関がほとんど無いから、観光するためにはツアーバスを借り切るかレンタカーでしか行くことができないんだ。だからレンタカーはとても助かったんだよね。ナミビアは道路も綺麗に整備されてて走りやすかったんだ。でも、最後に車のガラスを割られてパスポートを取られたのは残念だったな。

最後はタイのカンチャナブリを観光する時に運転したんだけど、その時は車じゃなくてバイクを借りて観光してきたんだ。バイクは風を感じなながら運転する事が出来て、とても楽しかったんだ。1日借り切って、素敵な観光をする事が出来たんだ。

その他にもレンタカーを借りようかどうしようか迷った事は何度もあったんだよね。旅の途中でレンタカーを使って観光しようと選択できると旅の幅が広がって面白い旅になると思うんだ。

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