初めてのバンコク

2002年の11月から6大陸めぐりの旅を始めて、1年半の旅の果てにようやくタイの首都のバンコクに来たの。その前にシルクロードの旅を1年ちょっとやってたんだけど、その時もバンコクには一度も来た事がなかったんだよね。だから、今回がバンコクに初上陸だったの。タイやバンコクを避けていた訳じゃないんだけど、いろんな所を旅しているルートの関係でバンコクに行く機会に恵まれなかっただけなんだよね。

でも、旅をしている途中でバンコクやカオサン通りの噂だけはたくさん聞いていたから実際にはどんな感じの場所なんだろうと期待が膨らんでいたんだけどさ。

治安の悪いことで有名なケニアのナイロビからやってきたから、最初のバンコクのカオサン通りの印象は「笑っちゃうぐらい安全」って言うイメージだったの。実際に夜のカオサン通りを歩いてみると、危険な感覚や危ない雰囲気なんて微塵もなくて、すっごい安全な雰囲気が漂ってたんだよね。歩きながら笑っちゃったぐらいの平和があふれてるんだよね。

夜中の2時だろうが3時だろうが、ネオンがギラギラしてて遊び歩いているお兄さんやお姉さんが疲れしらずに闊歩しているカオサン通りだけど、誰もいない夜のナイロビの街の雰囲気と比べると、凄い安全に感じてしまうんだよね。ってか、実際にとっても安全だし、犯罪があるとしてもスリや置き引きとか詐欺ぐらいだもんね。命の危険なんて全然感じないから、やっぱりバンコクって安全な街なんだよね。

そして、もうひとつ思ったのがバンコクって東京っぽいなって事なの。だってさ、コンビニはいたるところにあるし、首都高みたいなのもあるし、日本の企業もたくさん入ってるみたいだし、なんとなく日本の文化圏に戻ってきた感じがしたんだよね。

市内を走ってるバスの窓からバンコクの町並みを見ていても、東京の街角かと錯覚するんだもん。東京と違うところは看板がタイ語ってぐらいなんだよね。あと、歩いている人のファッションが日本とはちょっと違うぐらいかな。その他は東京と変わらないぐらい、東京に似てる街だなって思ったんだよね。ゴキブリもいるしさ。

そんな事を感じながら、バンコク市内の観光をして回ったり、近隣の国の大使館にビザを取りに行ったりしてたんだよね。でも、バンコクってとても暑いから、歩き回ってるとすぐにばてちゃうのさ。そんな時にフルーツシェイクの屋台がとても美味しかったんだ。フルーツを贅沢に使ってミキサーでシェイクして飲ませてくれるの。これが冷たくて美味しいんだよね。暑さにやられてしまった身体と心にしみるのさ。

そして、夕方にはメコン川のほとりでエアロビクスが始まるんだよね。広場に大音量の音楽が流れ始めて、エアロビクスの先生が台の上に登場して、その先生の号令でみんなが踊るの。バックパッカーも連れ立ってエアロビクスに参加して、良い汗を流すんだよね。エアロビクスの先生の中にはオカマの先生もいたりして、その先生を見に行くだけでも十分に楽しめるエアロビクスなのさ。

エアロビクスで汗を流した後は宿に戻って軽くシャワーを浴びて、すっきりさせてから夕食を食べに行くの。一緒にエアロビクスを踊った仲間と一緒に屋台で旅の話をしながら食事を食べるのが美味しいんだよね。その後は夜のカオサンをふらふらと歩いて、ミックスジュースを飲んだりしながら怠惰な1日が過ぎていくのさ。

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