アリの観察

アリって世界中でどこにでもいるんだよね。遺跡に行くとたいていはアリの巣を見ることが出来るんだよね。そして、行列を作って食料を巣の中に運んでるんだよね。しかも、規律正しく動いているように見えるから不思議なんだよね。

遺跡を見に行ってるんだけど、途中からアリの観察の方に夢中になっちゃって、アリの行列を見つけると巣を突き止めたくなって、アリの行列を追いかけているうちに遺跡の中心から外れてしまっていたりするんだよね。気付いたら、遺跡を見ている時間よりもアリの観察をしている時間のほうが長かったりする事もあったな。

中米のマヤ遺跡を見ているときなんかは遺跡よりもアリの方に夢中になってしまってることが多かったな。そして、大抵はアリ地獄もその辺に巣を作ってアリが罠にかかるのを待ってるんだよね。せっかくだからアリ地獄がアリを仕留めるところを観察したくなって、アリを捕まえてきてアリ地獄の上に落としたりしたんだよね。アリ地獄も食料を食べるために必死だけど、アリだって逃げるために必死だから、アリが逃げる事の方が多かったこと驚いたんだけどね。そんな事をしてたら、遺跡を全部見る前に夕方になってしまってたりして、本末転倒さ。

そんな中でも、記憶に残っているアリはラオスを旅していたときに見たアリさ。中南米やアフリカとは全然違うアリで頭や胴体が太いんだよね。普通のアリよりも角ばっていて大きいの。こいつが大群で襲ってきたら人間でもやられてしまうなと思うぐらいの迫力があるんだよね。もしかしたら、アリじゃない別の虫かもしれないんだけど、それぐらい巨大なアリが行列を作って移動しているの。先頭を探そうと思って10分ぐらいアリの行列を観察してたけど、先頭を見つけることは出来なかったのさ。

そのアリの先頭を見つけるのは諦めて、観光をして戻ってきたらアリの足跡らしいものだけが地面居残ってて、アリが居なくなってたの。そして、足跡らしいものは地面の穴に続いていたんだよね。きっと、この穴の中にアリの巣があるんだろうけど、普通だったら巣の近くにアリが沢山いるはずなんだけど、そのアリは足跡だけで一匹残らず移動してしまってるみたいなんだよね。ちょっと不思議だったさ。

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