とうきびと私

今回の旅で美味しく食べられた物の中にとうきびがあるんだよね。とうきびって言うのはとうもろこしの事。北海道ではとうもろこしの事をとうきびと言うの。子供の頃の俺はとうきびは知っていたけど、とうもろこしと言う言葉は聞いた事がなかったんだよね。小学校の社会の教科書でとうもろこしが特産品の県があったりしたけど、とうもろこしって言うものがどんなものなのか判らなくて不思議に思ってたぐらいの曰く付の食べ物なの。

そんな思い出のあるとうきびの美味しい国が結構あるんだよね。中米を旅してる時や、アフリカ南部を旅してる時は美味しいとうきびを食べる事ができるチャンスが多いんだよね。

そんな中でも一番美味しかったとうきびはアフリカのザンビアのルサカで食べたとうきび。このとうきびはサイズがとても大きくて30センチぐらいの長さがあるんだよね。道路の脇でおばちゃんが炭でとうきびを直火焼きで焼いて売ってるの。まったく茹でないでただ焼くだけなの。驚きでしょ♪ 直火焼きのとうきびにちょっと塩を振って焼きたてのとうきびを食べるんだけど、これが本当に美味しいんだ。地元の人もとうきびが焼けるまで待っているぐらいの人気なの。すごいでしょ。

中米で食べたとうきびも美味しくて、1日に何本も食べてしまった日もあったよ。中米のとうきびは炭火焼のとうきびに塩を付けてライムを搾って食べるんだよね。最初はちょっとビックリしてしまったけど、ライムを搾るとうきびもかなり美味しいよ。こっちのとうきびだって、もちろん茹でたりしないで直火で焼くだけ。

アフリカのとうきびも中米のとうきびも俺が子供の頃に食べた品種のとうきびだったんだよね。最近の日本で売っているとうきびは甘い味に品種改良しているとうきびばかりで、子供の頃に食べた、それほど甘くはないけれどモチモチしたとうきびの味が懐かしかったんだよね。

品種改良している最近のとうきびは俺はあまり好きじゃなくて、子供の頃に食べた甘くないとうきびの方が好きだったんだよね。でも、日本のとうきび農家じゃ品種改良しているとうきびしか作ってないみたいで、残念に思っていたのさ。

そんな、とうきびに対する想いがあるから、アフリカや中米で食べるとうきびが余計に美味しかったのかもしれないね。もう一度、とうきびを食べにザンビアに行こうかな? おばちゃんは今でもとうきびを焼いてるかな?

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