アユタヤ遺跡観光

2004年3月に行ったアユタヤ遺跡観光のご紹介。

3月5日の午前中にバンコクからアユタヤ行きの列車に乗った。アユタヤには1時間半ほどで到着した。アユタヤは古代の王朝があった都市であり、当時の遺跡がたくさんあるのでそれを観光するためにやってきたのだ

駅を出て最初にする事は宿探しだ。アユタヤは歩いて観光できるぐらいの小さな都市遺跡の宝庫だ。宿を決めたあとはすぐに観光に出発する。最初は町の中心部にあるワット・ラーチャブラナに向かう。破壊された仏塔があり、すでに廃墟となっている遺跡だ。綺麗に修復されておらず、当時の面影と時間の経過を感じる事ができた。夕日に照らし出された仏塔が綺麗だった。

ワット・ラーチャブラナの隣にワット・プラ・マハタートがあるので、次はワット・プラ・マハタートの見学をしようと思ったが入場時間に間に合わなかった。仕方がないので見学は明日にする事にした。今日の観光は閉館時間により強制終了させられたようだ。夜はナイトマーケットがあったので行ってみたが、あまり面白いものではなかった。なんとなく町をぶらぶらと歩いているうちに縁日が開かれているのを発見した。縁日は活気があって面白かった。

3月6日は朝からアユタヤ観光に出発する予定だったが、寝坊してしまい、10時ぐらいから観光を開始した。もう一度、地図で遺跡の場所を確認して、効率よく周れるように順番を決めて観光を開始する。最初はワット・ナー・プラメンに向かった。ちょっと遠かったががんばって歩く。ようやく到着したワット・ナー・プラメンは公園のように広く寺院の中には巨大な仏像が安置されていた。

次はワット・ロカヤ・スタに向かう。ワット・ロカヤ・スタには巨大な涅槃仏がある。釈迦が寝ている姿の仏像だ。思っていた以上に大きかったので感激したが、涅槃仏の前に到着したときには歩き疲れてしまった。ワット・ロカヤ・スタは敷地も思っていた以上に広かった。

次にスリヨタイ妃の仏塔を見学する。綺麗に整備されており今までの遺跡の雰囲気とは少し違った感じだ。それからヴィハーン・プラ・モンコン・ボビットにむかう。歩いている途中でゾウ乗り場を発見した。観光客を乗せたゾウがゾウ乗り場から出発して歩いていく。どうやら、観光客を乗せたゾウの行き先もヴィハーン・プラ・モンコン・ボビットらしいので、ゾウたちと一緒に歩いていった。タイのゾウは人に慣れているのでおとなしいが間近で見るゾウはとても巨大で圧倒された。

ヴィハーン・プラ・モンコン・ボビットでは巨大な仏像を見る事ができて感激だ。タイに到着してからたくさんの仏像を見ているが、ここの仏像は他の仏像よりも巨大だったような感じがする。タイの仏像は日本で見慣れている仏像とはちょっと違う表情をしているので、面白い。

ヴィハーン・プラ・モンコン・ボビットの隣にはワット・プラ・シー・サンペットがある。広大な敷地の中に3基の仏塔を中心にして、たくさんの遺跡群が散在している。仏塔も回廊も破壊されたままの姿を残している。その遺跡の上に木が生えており、年月の重みを感じてしまう。当時の人々の野望や繁栄の様子を想像しながら散策する。

次にワット・プラ・ラームに向かった。ここには巨大な仏塔があり、途中まで登ることができた。仏塔の上からの眺めはかなり良い。1日中歩いて疲れてきていたので、しばらく仏塔の上でまどろみながら休憩した。仏塔の下には廃墟となった回廊がある。観光客も少ないので、静かな空間の中で廃墟の回廊を見下ろしながら、素晴らしい雰囲気を堪能できた。仏塔の上で景色を眺めながらのんびりと古代の繁栄に思いを廻らせる事ができた。

最後は昨日の夕方に時間切れで見学する事ができなかったワット・プラ・マハタートに向かった。ワット・プラ・マハタートも他の遺跡と同じような廃墟となった寺院だ。思っていた以上に敷地が広く、遺跡の中を歩くだけでも疲れてしまう。1日中遺跡周りをしていたので、疲れが溜まっているのだ。それでも気合を入れて観光を継続する。この寺院には木の根から顔を出している仏像があるのだ。長い年月のうちに仏像の顔を巻き込みながら木が成長して出来上がったのだそうだ。他では見る事のできない自然が作り出す芸術に驚いた。実物を見る事ができて嬉しい。

ワット・プラ・マハタートの木の根の中にある仏像を最期にアユタヤ遺跡観光が終了した。今日のうちにバンコクに戻る予定なので、そのまま駅に向かった。バンコク行きの列車は6時半ぐらいに駅に到着した。列車からは黄色い月が綺麗に見えた。列車がバンコクに到着したときにはすっかり夜も更けていた。カオサン通りの前に泊まっていた宿に行くと満室だったので、別の宿を探して泊まる事にした。

アユタヤの廃墟のような遺跡を1日で観光したが、たくさんの遺跡を周る事ができた。時代も場所も同じなので似ている遺跡ばかりだったが、どの遺跡も独特の表情を見せており感激する事ができた。かなり疲れたが充実した1日になった。

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