バンコク市内観光

2004年2月から開始したバンコク市内観光のご紹介。

2004年の2月26日にバンコクの空港に降り立った。カオサン通りの近くにある宿にチェックインして今後の行動を計画する。カオサン通りはチャオプラヤ川の近くにあり、外国人が集まっているので安い宿や食堂が集まっている。そして、旅や観光に必要な情報も集まってくるのだ。バンコクに滞在しているうちにビザチケットの手配近隣諸国の情報を収集しなければ今後の旅に支障が出てしまう。そのような旅の雑用をしながら観光をするにはカオサン通り近辺に拠点を構える事は都合が良いのだ。

俺がバンコクで行ってみたいと思っている場所のひとつに法医学博物館がある。旅をしている時の噂で、バンコクにはホルマリンに入った人体が展示してある博物館があるという話を聞いた事があった。ミイラであれば世界中の博物館で展示してある。しかし、ホルマリンに入った人体を見学できるのはバンコクの法医学博物館以外に聞いた事がなかったので、機会があれば見学したいと思っていたのだ。

法医学博物館以外にもバンコクには寺院を中心とした博物館や観光施設がたくさんあり、どこから見て良いのか分からないぐらいの見所がある。バンコク市内の観光の情報を集めるだけでもけっこう時間がかかってしまいそうだ。

俺が宿を取ったカオサン通りはバンコクでも有名な観光名所のエメラルド寺院博物館が徒歩圏内なので比較的簡単に観光が出来てしまう。その他にも街中を歩いていると巨大な仏像や寺院がいたるところにある。寺院や仏像などの観光名所の集合体でバンコクと言う街が出来ているような感じさえしてしまう。しかも、アフリカから飛行着て飛んできているため、アフリカ文化に慣れている俺にとってはどの仏像も寺院も新鮮に感じる。市内の路線バスやチャオプラヤ川を渡る船からの景色だけで感激だ。

バンコクに到着した次の日の2月27日から観光を開始した。まずは一番有名なエメラルド寺院から観光を開始する。宗教施設である寺院が観光地として一般観光客に公開されているのだ。なんとなく、イスラム世界のモスクキリスト教世界の教会と同じような役割を果たしてるのだなと感じてしまう。入場料を払ってエメラルド寺院の中に入ると世界中の観光客がたくさんいて、とても混んでいる。寺院の前にはたくさんの観光バスが並んでいたので、ある程度の混雑は予想していたが、それにしても観光客が多い。

寺院の内部は回廊の絵が壁一面を埋め尽くしており、とても素晴らしい。絵巻物に書かれた物語のように回廊の壁を埋め尽くしている。エメラルドの仏像以外にもたくさんの仏像があるので一つ一つの仏像を見学しているだけで時間が経過してしまう。エメラルドの仏像の前に到着するまでに1時間ぐらいがかかってしまった。エメラルドの仏像は小さなものだったが、緑色に光を放ち透けているようでとても綺麗だった。台座がかなり高い位置にあり、観光客たちを見下ろすように鎮座していた。エメラルド寺院の敷地内には王宮があり、そちらも見学する事が出来た。

夜は市内バスの路線を確認するついでにカオサン通りの近くを散策する。近くのお寺がとても綺麗にライトアップされていた。お寺の中に入りたいと思ったが入る事はできなかった。仕方がないのでカオサン通りの周囲を食べ歩きながら散策した。

2月28日以降も引き続き観光に精力を出す。チャオプラヤ川の渡し舟に乗って中華街に行く。中華街は世界中にあるので珍しいものではないのだが、中国人民のエネルギーは世界中どこに行っても凄い。そして、中華街は中華街特有の雰囲気を持っていて面白いのだ。バンコクの中華街はかなり大規模な中華街でごちゃごちゃと色々な物が売っていた。巨大なバザールのようになっている。歩き回っているだけで面白い。

中華街の近くに黄金の仏像があるというので少し足を伸ばしてそれも見に行く。中華街から外れるとバンコクの喧騒が広がり街の雰囲気が変わってしまう。しかし、中国人とタイ人の見分けが良く判らないので、歩いている人がタイ人なのか中国人なのか良く判らない。しばらく歩くと黄金の仏像がある寺院を発見した。入場料を払って中に入る。お寺はこじんまりとして、エメラルド寺院のように観光客で賑わっている様子はなく、小さく静かな寺院だ。黄金の仏像はそれほど大きくはなかったが、金箔が貼られていて黄金に輝いていた。時間を見ると夕方で黄金の仏像の寺院が閉まる時間のようだ。太陽はまだかなり高い位置にあると思っていたがいつの間にか5時を過ぎてしまっていた。

まだ、バンコクの町に慣れていないので、暗くなる前にカオサンに戻れないのは少し不安だ。しかし、どのバスに乗ったらカオサンに行けるのかが良く判らない。バンコクは路線バスが網の目のように張り巡らされているので、番号の違うバスに乗ってしまうとまったく分らない場所に運ばれてしまう危険がある。なので確実にカオサンに行くバスに狙いを付けてバスに乗り込む。バンコクの路線バスはバス停もないし、時刻表もないので観光客にとっては利用しにくいのだ。

2月29日はみんなでウィークエンドマーケットに出かけた。バンコクにはまた戻ってくる予定だったので、今回はお土産の下見をするのが目的だったが、シャツなどを買ってしまった。それにしても巨大なマーケットで電気自動車がマーケットの中をぐるぐると巡回しているぐらいに広い。集合場所と時間を決めていなければあっという間に迷子になってしまうだろう。

次の日はカンボジアビザを取得するために動いているとそれだけで一日が終わってしまった。途中で食べたソフトクリームの紙を道路にポイ捨てしたところを警官に見つかってしまった。かなりの高額の罰金を要求されたが、無理やりごねてお金が無いと言って逃げ切る事ができた。

3月2日と3日は黄金山近くの寺院博物館を見て周り精力的に観光をした。どの観光地もカオサン通りに近いので、歩いて周る事ができた。黄金山はかなりの高さがあり、頂上からは遠くまで見渡す事ができた。近くの寺院はどの寺院もあまり観光地化されていない寺院だったので素朴な感じの仏像を見る事ができ、修行僧の若いお坊さんともふれあう事ができた。博物館は思っていたよりも大きな博物館だったので、全体を見て周るだけで歩き疲れてしまった。2日間も精力的に歩き回りながら観光をしたので結構疲れてしまった。

3月4日に法医学博物館に行くことにした。カオサン通りからはチャオプラヤ川を渡ったところにあるらしい。渡し舟をひたすら待っていたが、渡し舟がなかなか来ない。しかたがないので、少し遠回りになってしまうが橋を渡って行く事にした。

法医学博物館は病院の一部に併設されている、ちょっと変わった博物館だった。博物館にはホルマリンに浸けてある臓器や胎児がたくさん展示されていた。内蔵だけになると人間の一部分であったという現実的が薄くなり、あまり気持ち悪さを感じなかった。しかし、実際に肺や肝臓や脳などの内臓を見ることができて感激した。自分もこのような内臓から成り立っているのだと思った。内臓の他にも奇形児死産したであろう胎児がホルマリンに入っていた。中には子宮ごとホルマリンに入っているものもあった。博物館自体はあまり大きくなかったが、見学者に与える印象はかなり衝撃的だと思う。

法医学博物館から出てきてからは、船の博物館などを観光した。帰りは渡し舟に乗ってカオサン通りに戻って少し休憩した。

夜はゴーゴーバーに観光に行く。どうせだったら昼のバンコク夜のバンコクも観光しておかなければもったいない。なんとなく、歌舞伎町をさらに下品で過激にしたような感じがした。夜のバンコクもある意味では面白そうだけど、俺はすぐに飽きてしまいそうだ。

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