ゲディ遺跡観光

2004年2月に行ったケニアのゲディ遺跡観光のご紹介。

2月15日の朝にマリンディの宿をチェックアウトしてゲディ遺跡に向かう。バックパックを担いでゲディ遺跡を見に行くのはちょっと大変だと思ったが、どうにかなってしまうだろう。マリンディのターミナルでワタム行きの乗り合いワゴンを捕まえてゲディで降ろしてもらえるように頼む。しばらく走ると人がたくさん立っている交差点が見えてきて、ワゴンはそこで停まった。ゲディ遺跡はここで降りて、少し歩いたらあるのだと言う。ドライバーに言われるがままにワゴンを降りて少し歩くと村があった。ゲディ遺跡は村を抜けて更に奥にあるのだそうだ。村の商店でバックパックを預かってもらいゲディ遺跡に向かう事にした。

ゲディ遺跡は思っていたよりも大規模な遺跡でしっかりと管理されていた。事務所の建物と小さな博物館が併設されていた。

ゲディ遺跡もキルワやカオレと同じようにムスリムの遺跡だ。ジャングルの中にあり、かなりかなり広い。朽ち果てた建物の間から木が生えているのを見ることが出来きる。遺跡の中心のモスクやパレスは崩れかけていて修復されていないそのままの姿でたたずんでいる。ゲディ遺跡には遊歩道が整備されており、パレスやモスクの前には看板が設置され観光客に対する配慮がされていた。ジャングルの中も遊歩道が整備されているので道に迷うことはほとんどない。

遊歩道を歩いているといろいろな動物や昆虫がいて面白い。途中でサルの群れに遭遇した。サルたちは好奇心旺盛で俺の方を見ておどけている感じがするが、ちょっと追いかけるとすぐに逃げてしまう。そして、子供のサルはとても可愛かった。その他にも俺の好きなアリの行列に遭遇することができた。彼らの巣を発見しようとしたが、かなり長い行列みたいだった。結局はアリの巣を見つけることが出来なかった。それでもアリの行列に夢中になっているうちにかなりの時間が経ってしまっていたようだ。ジャングルは不思議な生き物が生息していて楽しい。

午前中の比較的涼しい時間帯にゲディ遺跡を見学しているのだが、ジャングルの中はかなり蒸し暑い。遺跡を見ながら動物と戯れているうちに持ってきた水もいつの間にかぬるくなっていた。のんびりと遺跡を回ってくる頃には水も無くなり、かなり疲れてしまった。

このゲディ遺跡には小さな博物館が併設されているので帰りにその博物館を見学する。かなり規模の小さなお飾り程度の博物館だった。それでも博物館には綺麗なトイレが併設されていたので、それだけでも十分に価値があると思う。

ゲディ遺跡と動物たちを十分に満喫して村に戻った。バックパックを預けた商店にバックパックをとりに行った。荷物が抜き取られているかもしれないと、ちょっと不安だったが荷物は紛失したり中身が抜かれていたりせずにちゃんと戻ってきた。そして、この村の治安の良さに感謝した。せっかくなのでバックパックを預けた店でお菓子やパンを買い、アイスクリームも売っていたので買ってしまった。暑いときに食べるアイスクリームはとても美味しい。こういう田舎の村でのギブアンドテイクも旅の交流のひとつなのだろう。

十分にゲディ遺跡を満喫した満足感と疲労感が混在した状況でモンバサ行きのバスを待つ。バスは何時に来るかは解らない。近くの人に聞いてみても、バスはもうすぐ来るとしか教えてくれないのだ。ひたすら待ったがモンバサ行きのバスはなかなかやってこない。1時間以上待ってようやくモンバサ行きのバスがやってきた。大量の荷物を担いだ人達がいっせいにバスに群がる。それに負けないように俺もバスに走り寄り、なんとか乗ることができた。待ちに待ってやっと乗ることが出来たバスはかなり年季が入っているようでスピードもぜんぜん出ない。

それでも夕方にはモンバサに到着することができた。そして、そのままナイロビ行きの夜行バスに乗ってしまうことにした。こちらの夜行バスはエアコンが付いていて、かなり走ってくれそうなバスだ。

たくさんのバス会社がナイロビに行くバスを運行しているようで、たくさんのバスがナイロビを目指して出発していく。俺は少し遅い時間に出発するバスに乗ることにした。

明日の朝にはナイロビに到着しているはずだ。

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