ディアニリゾート

2004年2月に行ったケニアの海岸リゾートのご紹介。

2月10日に国境を越えてタンザニアからケニアに入国した。ケニアのインド洋に面したモンバサという都市の少し南にディアニというビーチリゾートがあるので数泊ほど滞在することにした。事前に仕入れていた情報どおりにホテルにチェックイン。ホテルの目の前はすぐに海岸という絶好の立地条件だ。

ちょっと風が強いが夕日はとても綺麗だ。ホテルから海岸に降りていったが、ビーチはギリギリまで波が打ち寄せておりビーチはとても狭かった。海岸には白い砂浜が広がっていると思い描いていたので、ちょっと残念だった。それでも、夜は星が綺麗にみえた。

2月11日の朝、早くに起きてビーチに向かと白い砂浜が広がっていた。どうやら俺が昨日見たときは満潮の時間だったのであろう。なんだかウキウキしてくる眺めだ。

同じホテルに韓国人の女性が泊まっていたので挨拶をする。こういう場所で同じ東洋人に出会うとなんとなく安心するのだ。ビーチサイドの椅子に座り紅茶などを飲みながらお互いの旅の話をする。俺は片言の韓国語を勉強した後だったので、少しの韓国語と少しの英語を駆使しながら、思い通りに進まない会話を楽しんだ。

そのあとに海に入りにいく。輝く太陽を受けた白い砂浜に青い海と空はとても美しい。海もとても綺麗で透き通っている。シュノーケリングの道具など何も持っていないが、十分にこの美しいディアニの海を満喫した。そして、楽しい時間はあっという間に過ぎており、気が付かないうちに思いっきり日焼けしてしまっていた。日焼けには注意をしていたはずなのだが、赤道直下の強烈な太陽光線で短時間のうちに俺の皮膚は赤くなっていた。何時間もビーチで遊んでいたわけではないのだが、露出していた腕がこんがりと焼けて熱を持ってしまった。腕の熱を取るために午後からはタオルを濡らして腕にかけておいた。

夕食は久々にシーフードを食べて大満足で就寝する。昼の日焼けの痛みは思ったほどではなく、ちょっと安心しながら眠りの世界に入ることにする。ベッドで横になっていると周りでガサガサと音がする。不審に思い確認するとサルの群れが部屋の前に来ていた。どうやらサルたちは部屋の中にある食べ物を狙っているようだ。暑いので開けていた窓の隙間からサルが入ろうとしていた。俺が起き上がると慌てて逃げていったが、俺の方もびっくりしてしまった。ちょっと暑いので窓を少し開けたまま寝ようと思っていたが、サルに部屋を荒らされないためにはしっかりと窓を閉めて寝るしかなさそうだ。窓を閉め切った赤道直下のビーチリゾートの夜は暑い。

今日も朝から海に行く。昨日の日焼けした腕は赤くなっているが痛みはそれほどない。今日も日焼けには十分に注意しながら海の中でジャブジャブと遊んでいるうちに時間は流れていた。午前中の太陽は清々しい感じがして気持ちよい。

海の中でハシャギ疲れたので海岸線を散歩してみることにした。白い砂浜の海岸がどこまでも続いている。波打ち際を裸足で歩くと砂の感覚が気持ちよい。しばらく歩いていくと土産物屋さんがあった。あまり買い物に興味のない俺でもなんとなく売り物をなんとなく物色してみるが興味の引かれるものは売ってなかった。

海岸を歩いていると、穴の中にウニがたくさん生息しているのを発見した。ちょっと割って実を出して食べてみると美味しかったので、大きそうなウニを20個ほど収集した。思わぬ収穫にテンションが高くなる。部屋に戻ってから食べることにする。

部屋に戻ってからウニを剥いた。石でウニの真ん中辺りに穴を空けてそこから上手にウニの実を出すのだ。結構面倒な作業の結果、大量のウニの殻とほんのちょっとのウニの実を手に入れることができた。ウニの殻剥きの作業は苦労の割に利益がすくない事を改めて感じた。

それでも、ある程度の量のウニの実を手に入れることができたので、韓国人の女性と一緒に食べようと思って誘ってみることにした。すると彼女はウニがとても嬉しかったようで紅茶を入れてくれたり、ウニのほかにもクッキーなどを出してくれ、とても楽しむことが出来た。太陽が沈み、空がだんだんと暗くなっていく素敵な時間にウニを囲んだカフェタイムを過ごす事ができた。

しかし、後から気が付いたが、彼女はウニをほんの一口だけ食べただけでそれ以上はウニを食べていなかった。ひょっとしたら彼女にとってウニは得体の知れない海産物だったのではないだろうか。無理やり誘っていたのであるならちょっと申し訳ない事をしてしまった。

2月13日の朝にディアニのビーチリゾートを出発する。韓国人の女性はもう1泊するという彼女に挨拶をしてモンバサに移動する。乗り合いのワゴンを乗り継いでお昼前にはモンバサに到着することができた。モンバサは大都市で、今までディアニのリゾートでのんびりとしていた俺には居心地が悪かったので、ワタムまで一気に行くことにした。

ワタムは海岸沿いの小さな村だったが、宿を探している途中でウザイ兄ちゃんに付きまとわれた。彼が居るおかげで何処の宿に行っても彼への手数料を上乗せされてしまうシステムになっている。苦労した末に彼を追っ払って宿を探す。本当にウザイ兄ちゃんだった。

ようやく宿が決めた後で夕方の海岸線を散歩する。砂浜を歩くとキュッキュと音がする。どうやらワタムの砂浜は鳴き砂のようである。裸足になって砂をキュッキュと鳴らしながら歩いているうちに、夕闇が迫ってきた。

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