モンテベルデツアー

2003年2月に行ったコスタリカのモンテベルデツアーのご紹介。 モンテベルデの時の資料は盗まれたのでありません。完全に俺の記憶だけを頼りにして書き起こしているので、事実と違うことがあると思いますが、その辺はご容赦を!!

一部旅行者たちの間では観光資源の乏しいと噂されている中米の国々なのだが、コスタリカには自然保護区と言う観光資源がある。中米を南下中の俺はニカラグアからコスタリカに入国した。国境からコスタリカの首都のサンホセに行く途中にモンテベルデ自然保護区があるので、寄っていくことにした。

国境でサンホセ行きの夜行バスのる。モンテベルデ自然保護区に行きたい事を運転手に告げて、途中で降ろしてくれるように頼む。運転手は俺が教えてやるから大丈夫だと、陽気に言う。今までの経験から、そういう人間が言う大丈夫はたいてい大丈夫ではなくトラブルの元になることが多い。本当に大丈夫なのかを何度も確認しながら、4時間ぐらいの張りつめたバスの旅になった。

俺の気持ちなど何も知らないまま軽快にバスは走り、モンテベルデ自然保護区に行く道の分岐点でバスは止まり、運転手はモンテベルデまでの行きかたを説明してから降ろしてくれた。この運転手の大丈夫は本当に大丈夫だったみたいだ。

モンテベルデ自然保護区を観光するのに拠点となる街はサンタエレナと言う。サンホセに行くバスを降りてからサンタエレナまでは1日数本のバスしかないという。しばらくサンタエレナ行きのバスを待ってみるが来る気配がない。時間はもうすぐ日没を迎えるという頃だ。バスを降ろされたこの場所には食堂と雑貨屋があるだけだ。腹が減ってきたのでとりあえず食堂で腹ごしらえをする。食事をしている間に辺りは暗くなってきた。それでもまだ、サンタエレナに向うバスが来る気配はない。

この辺りに安宿はない。なんとしてもサンタエレナに行かなくてはならない。焦っているところに1台の車が通った。運転手に話を聞くとサンタエレナに行くというので、乗せていってもらう事にした。もちろん無料でヒッチハイクという訳にはいかないが、野宿は免れる事ができたようだ。ヒッチハイクした車は暗い夜道を走っていく。路面状況はかなり悪いので乗り心地も悪い。そのうちにデコボコだらけで普通に走ることも出来ないぐらい路面情況が悪くなった。お尻が痛い。お尻の痛みと不安を抱えながら車内でおとなしくしているうちに、ようやくサンタエレナに到着した。すぐに安宿をみつけてチェックインする。今日はとても疲れたので、部屋につくなりすぐに寝てしまった。

次に日にまずはサンタエレナの街を散策する。歩いて5分もしないうちに街の端から端まで歩けてしまう小さな町だ。それでもモンテベルデ自然公園の拠点となる町なので旅行者が必要だと思う物はたいてい揃っている。ツーリストインフォメーションでモンテベルデ自然保護区の行き方を教えてもらい、そのままモンテベルデ自然保護区に行く。サンタエレナからモンテベルデまでは頻繁にバスが出ている。たいていの旅行者がそのバスを利用してモンテベルデ自然保護区に行くようだ。

サンタエレナからバスで15分ほどでモンテベルデ自然保護区の入り口に到着した。チケットを買って自然保護区に入る。マイナスイオンを体中に浴びながらのんびりと遊歩道を歩く。途中には展望台やつり橋や滝がある。つり橋はかなり高い位置にあるため、そこからの眺めはとても素晴らしい。つり橋の上からはさっき歩いていた遊歩道を見下ろす事ができた。ここは野生のサルや鳥の生活圏なのだ。鳥や珍しい昆虫をたくさん見ることが出来る。

のんびりと自然保護区内の遊歩道を歩いて、数時間の散策で入り口に戻ってきた。サンタエレナに戻るバスの出発時間まで時間があったので、バスを待つ間、バス停の周りを散策する。するとハチドリのために蜜を置いている場所があった。ハチドリは空中でホバーリングをした状態で静止することが出来るのだ。とても面白い鳥だ。そのハチドリが蜜の周りにたくさん集まっている。ハチドリを観察しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。

モンテベルデ自然保護区を堪能して昼過ぎにはサンタエレナの町に戻ってきた。明日はコスタリカの首都のサンホセに行くので、バスのチケットを探しに行く。バスチケットを買った帰りにみやげ物屋などを見てみるが俺の心を揺さぶるようなものは置いていない。

次の日の朝のサンホセ行きのバスは出発時刻から30分以上遅れて出発した。幹線道路に出るまではデコボコの道を進んでいくのでバスはスピードが出ない。満杯の観光客を乗せてお尻が痛くなる道中がしばらく続く。幹線道路に出てからのバスはスピードを上げてサンホセに向う。首都のサンホセは大都会だ。

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