キーカーカーリゾート

2002年12月に行ったベリーズのキーカーカーリゾートのご紹介。 キーカーカーの資料は盗まれたのでありません。完全に俺の記憶だけを頼りにして書き起こしているので、事実と違うことがあると思いますが、その辺はご容赦を!!

メキシコからベリーズに入国してベリーズシティーに向い、そのまま船に乗ってキーカーカーへ向う。キーカーカーはサンゴ礁に囲まれた綺麗な海に浮かぶ島だ。この島の近くにあるブルーホールでダイビングをするのが目的でベリーズまでやってきたのだ。ベリーズシティーからキーカーカーまではモーターボートを少し大きくしたような小型の船に乗せられる。大量の白人バックパッカーと一緒に身動きが取れないほど押し込められ、バックパッカーで満載のボートはキーカーカーを目指して進む。

大きな波が来たら沈んでしまいそうな頼りがいの無いモーターボートなので、少なからず不安を感じる。しかも、天気はどんよりと曇っているので、どことなく不安な気持ちが増強される。白人バックパッカーを満載したモーターボートは高い波の来ない穏やかなリーフを進んでいくだけなので、何事もなくキーカーカーに到着する事ができ、俺の不安は杞憂に終わった。

島に上陸して最初にする事は宿を探すことだ。島の物価はリゾート価格でかなり高額だ。リゾートなのは覚悟してここまでやって来たが、思っていたよりも高額だ。それでも値切り倒しながら宿を決定する。

宿を探す間にキーカーカーの島をだいたい歩き回る事ができた。どこに行くにも歩いて回ることの出来るぐらいの小さな島なのだ。そして、欧米のバックパッカーが喜びそうなバーやレストランが充実しており、ダイビングショップもたくさんある。小さな島だけれども必要なもの欲しいものは取り揃えられている。早速、たくさんあるダイビングショップから一番安そうで、安全そうで、俺の予定に合った日程でブルーホールにもぐることが出来るダイビングショップを探す。物価の高い島でのんびりと過ごしている余裕はないのだ。

何件かのダイビングショップをはしごして値段と明日のポイントの予定を調べる。その中で一番よさそうなダイビングショップに申し込みをした。申し込みしてすぐに、俺の身体に合う機材をフィッティングする。そういう細かいところまで配慮が行き届いているダイビングショップだと安心してダイビングが出来そうだ。フィッティングが全部終わりウエットスーツやレギュレーターなど、明日俺が使うものを全部確認して終了した。明日は朝早くに出発するので、寝坊しないように早めに寝る事にする。

次の日の朝は寝坊する事なく起きる事が出来た。天気はなんとなく曇っていて、雨が降り出してもおかしくない、どんよりとした天気だ。少し不安がよぎるが、気にせずにダイビングショップに向う。ダイビングショップに到着すると朝食をもらえたのでとりあえずそれを食べることにした。そのうちに、ポツリポツリと今日のダイビングのメンバーが集まってきて、朝食を受け取り食べている。朝食もダイビング料金に含まれているのだ。

出発の時間になっても、出発する雰囲気はない。こんなところにラテン時間が流れていた。そんな時はあせっても仕方がないので、ラテンの時間の流れに身を任せるのが一番だ。のんびりとコーヒーを飲みながら出発するまで待つことにする。

機材をボートに乗せ終わったのが合図のようで、今までのんびりとしていたラテンの時間が急に変わった。それと同時にモーターボートのエンジンがかかりバタバタと出発する。このダイビングショップが持っている船はキーカーカーに来た時に乗っていた船よりもスピードの出そうなモーターボートだ。スピード全快でダイビングのポイントに向うが、天気は良くなる気配がない。風が強くなり波が高くなってきており天気は回復するどころか悪化しているみたいだ。モーターボートは波に揺られて思いっきり傾いている。転覆してしまいそうなぐらいの揺れを感じて不安になる。そのうちに俺は船酔いをしたみたいで気持ち悪くなってきた。こんな天候でダイビングをしても大丈夫なのかと不安に思いながらも船酔いの気持ち悪さと戦いながらモーターボートの中で小さくなっていると、とうとう雨が降りだしてきた。しかも雨はどんどん激しくなっている。それでも、スタッフはそんな悪天候などお構いなしにダイビングポイントに向って進んでいく。

雨が降ってきてどうなる事かと思っていたダイビングだったが、ブルーホールに到着するころには雨がやんで太陽が見えてきた。雨が降っていたことなど嘘のように晴れてしまった。やっぱりダイビングをするには天気が良い方が気持ち良い。俺にとっては2001年の3月に与那国島でハンマーヘットを見た以来のダイビングだ。

ブルーホールが巨大な口をあけている。水中に入るとすぐに感覚を取り戻した。サメナポレオンフィッシュを見ながら深度を下げていく。40メートルまで深度を下げると周囲は青い世界になってブルーホールはどこまでも深く口をあけている神秘的な世界が現れる。透明度が悪かったせいかどうかは分らないが、ブルーホールの全体像を見ることは出来なかった。それでも、青い海の中での浮遊感を感じることが出来たのは感激だった。

昼食は国立公園の島に上陸して食べる。基本的には何から何まで至れり尽くせりの一日コースになっている。午後からもダイビングをするので水面で休憩を取る必要がある。なので、食事を食べた後も少し長めの休憩時間をとる。朝の雨はなんだったのかと思うぐらいに天気が良くなっていた。

午後からのダイビングでは綺麗なサンゴ礁エイを見ることが出来た。1日に3ダイブは少しハードなスケジュールだが十分にダイビングを満喫する事ができた。

ダイビングが終わった次の日にはキーカーカーから本土に戻る。もちろん帰りも白人バックパッカーを満載の船である。ベリーズシティーの港から歩いていける場所にバスターミナルがあり、そこからグアテマラフローレスへ向けて長距離バスで移動する。今日の移動もけっこうハードな移動になりそうだ。

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