シルクロードのあらまし

簡単に今回の旅の道筋を紹介します。

もっと短くしようと思ったのですが、こんなに長い文章になってしまいました。

地図を用意して読んでもらえると判り易いでしょう。

1999年8月20日、中国の西安の三蔵法師がお経を持って帰ったという、お寺を出発。30時間ぐらい列車にのって嘉峪関という町に行き、そこからバスで敦煌、トルファンなどを回ってイーニンまで向い、そこから、天山山脈を超えてコルラへ、そのまま、タクラマカン砂漠を西に移動してカシュガルまで行きました。ここで日曜バザールがあるというので1週間ほどカシュガルにいました。

クンジュラーブ峠を超えて中国からパキスタンに行きつく事ができました。パキスタンのフンザはとても綺麗でした。フンザをあとにして、イスラマバードに到着。イスラマバードでイランのビザの給付を待っているときに、イランビザはパキスタンでは取れないと聞き、落胆してしまいました。そんな時に、アラビア半島のイエメンと言う国に行く人がいて、とてもステキな所だよ進めてくれます。しかもここは、シバの女王が有名で、海のシルクロードなのだそうだ。シルクロードと聞き、今回の旅の目的にかなってるし、イエメンのビザは簡単に取れるし、イランには行けないし…。と、言う事でイエメンに飛行機で飛んでしまいました。1ヶ月ほどイエメンを周ってみました。とても素晴らしい国で、連れてきてもらって、とても感謝してます。だって、イエメンにつく1週間前にはまだ、イエメンと言う国を知らなかったんですから(笑)。

イエメンの後、飛行機で、エジプトのカイロに行きました。カイロで、3ヶ月生活してしまい、そして年越し。その間に私のように旅をしている日本人に会い、彼らの色々な、話を聞いているうちにリオのカーニバルが見たい!アフリカ行きたい!と、思ってしまいました。それで、カイロからアフリカのケニアに飛行機で移動。私は陸路にこだわってはいないので安ければバンバン飛行機を使います。そして、ケニア、タンザニア、ザンビア、ジンバブエとアフリカを堪能しました。

ケニアでは、サファリパークに行き、シマウマ、ライオン、キリン、ゾウ、インパラ、バッファロー、ヒョウ、チーター、サル、イノシシ、カバ、ワニ、それに沢山の鳥たちを1、2メートルぐらいのまじかでジープの上から、見ることができました。とても感動です。タンザニアでは、キリマンジャロを見たり、小さな島に渡って、海でリゾートしてみたり。魚介類を食べたり、楽しんじゃいました。タンザニアから、ザンビアまで2泊3日の列車の旅でした。途中で国立公園の中を通って行くので、列車の中からキリンやインパラが見えました。ザンビアと、ジンバブエの国境にはビクトリアの滝があるので、見てきました、とても凄かったです。ちょっと言葉にならないです。

ジンバブエではもう1つグレートジンバブエという遺跡が目当でした。こんな遺跡、聞いた事ありません。でも、私がカイロに居る時にアフリカを勧めてくれた人に、グレートジンバブエだけはゼッタイに行っときな。と、強く言われたので、じゃー、見るだけ。と思い、行ってみました。本当に凄い。マチュピチュより凄かったかもしれません。行って良かった。ありがとう、アフリカを勧めてくれた人。ジンバブエの首都のハラレは飛行機が安いし、ここからリオデジャネイロに飛ばないとリオのカーニバルに間に合わなくなるかもしれないので、ここからリオデジャネイロに飛びました。

2000年の2月にアフリカのジンバブエの首都ハラレから、ブラジルのリオデジャネイロに飛行機で飛びました。リオデジャネイロに来た理由はリオのカーニバルです。何とかカーニバルの1週間ぐらい前にリオデジャネイロに着くことが出来ました。リオには10日ぐらい滞在しました。カーニバルはとても楽しくて、綺麗で、盛り上がっていました。その素晴らしさは写真には収まりきらなかったので、写真は撮りませんでした。リオのカーニバルが終わってすぐにイグアスの滝に向いました。アフリカのビクトリアの滝に勝るとも劣らない滝です。大満足です。イグアスの滝を見たあとに、アマゾンに行きました。ジャングルはとても広くて見た事の無い木とかあって素晴らしかったです。

そして、ジャングルからアマゾン川を船で下る事にしました。アマゾン川はとっても広いです、長いです、大きいです。船は3~4日でアマゾンの中心の都市、マナウスに着きました。ここの銀行でお金をおろして、あと半分、ブラジル周ろうと思っていたのに、銀行ではお金がおろせないらしい!どの銀行でも無理で、しかも私の持ち金もほとんど無い!これじゃーリオデジャネイロに戻る事も出来ません。しょうがないから、物価の安いペルーに行く事にしました。ペルーにはアマゾン川を船で登って行けば10日ぐらいで行けるという。しかも、ペルーの銀行では、ちゃんとお金がおろせるらしい…と、言う事でペルー行きの船に乗る。

1週間ぐらいの船旅でペルーとの国境に到着。そこで2,3日船を待って、ペルーのアマゾン川にある大都市、イキトスに向いました。国境からイキトスまでは船で3日で着きました。イキトスでお金をおろす事が出来ました。でも、イキトスには外の街に通じている道路がありません。船でもっと上流に行け!という事でした。そんで結局、もう一度5日間の船旅で、道路の通じている町まで行きました。次の日の夜行バス、20時間ぐらいかかるバスはとても早かったです。そして、夜行バスを3回乗り継いでクスコに着きました。ここはマチュピチュの遺跡に行くための基点になる街。インカ帝国の首都だったステキな町。マチュピチュもとてもステキでした。景色も綺麗だし。その中に人々が生活していた。と、いうことがとても感激でした。そのあと、チチカカ湖を見てチリに向いました。細長い国で南の方は冬でした。とても寒かったけど、景色はとてもステキでした。

チリには親戚が住んでいて伯父さんや叔母さんにはとてもお世話になりました。チリの特産料理を沢山食べさしてもらったり、叔母さんにゴルフに連れて行ってもらったり、伯父さんの工場で寒天を作ったり、すっかり伯父さん、叔母さんに甘えてしまい、あっという間に、チリで1ヶ月を過してしまいました。

今度はチリからひたすら北上です。もう一度ペルーに戻って見わすれていた、ナスカの地上絵を見て、それからペルーの北部にも遺跡がけっこうあったので、そんなのも見ながらエクアドルに入国。エクアドルで遺跡を見たり、温泉に行ったり、赤道の記念碑を見に行ったりして、お次の国はコロンビア。ゲリラがいるらしくてビビッテたけど幸いにして襲われずにパナマに行く事が出来ました。パナマは当然運河でしょう。この他には何も無い国だと思います。コスタリカ、ニカラグアを通ってホンジュラスに入国。ここで、スキューバのライセンスを取得。

 初めて泳いだ海の底、
 とっても気持ちが良いもんだ。
 背中のボンベが重いけど
 海は広いゼ、ココロがハズム!

ライセンスを取った後、グアテマラに行く。ホンジュラス、グアテマラ、メキシコにはマヤの遺跡があってどれも個性的でステキでした。目的地のメキシコシティーにはアステカ帝国のピラミットがあります。そのピラミットを見るために、南米大陸を北上して来ました。その意味で、やっと出会えたアステカのピラミットは素晴らしかったです。はるばる、南米の南からこのピラミットを見に来たかいがあったと言うものです。アステカのピラミット…。もう一度エジプトのピラミットを見たくなったのでメキシコシティーからエジプトまで飛行機で、あ~れ~。

あっという間にエジプト到着!!!ピラミット以外にも紅海で泳ぎたい。死海で泳ぎたい。等などの理由があり戻ってきました。そう言えば今回の旅はシルクロードの旅だったからせめてイスタンブールぐらいまで行かないと形になりません。カイロで懐かしいエジプトをしっかりと噛み締めて紅海にダイビングに行きました。さすが、紅海。とても綺麗。カリブ海に引けを取りません。あっという間に1週間が紅海で過ぎてしまいました。それぐらい、落ち着いてて、良いところでした。紅海からヨルダンに入ります。ぺトラの遺跡を見に行ったり、死海に行ってプカプカ浮かんだりしました。さすが世界七不思議の1つ。とても楽しかったです。

ヨルダンからシリアに入国。古い歴史のある首都ダマスカスで5日間ぐらい滞在してしまったり、パルミラと言うシルクロードのキャラバン都市の遺跡を見たり。ユーフラテス川を見に行ってきたり、積極的に観光しました。歴史好きの私としてはとても楽しかったです。なんだかやっとシルクロードの旅らしくなってきました。シリアの次がやっと最後の国、トルコです。ゴールのイスタンブールも見えてきました。やっと、長くなってしまったこの旅も終わりを迎えそうです。イスタンブールが近づくにしたがって、ドキドキして来ました。2000年10月23日とうとうシルクロードの旅のゴールにつきました。イスタンブールでのんびりと過ごし、それからトルコの南側を少し観光して、11月29日、長かった寄り道だらけのシルクロードの旅が無事終了、帰国。

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