凍りつくアラスカの寒さ

フェアバンクスではオーロラを見れるのは当たり前のはなし、夜なんだよね。最初、建物の中からオーロラを見ようとしてたんだけど、ちゃんと外に出ないときれいに見えないんだよね。だから、いざ、オーロラが出ると外に出るのさ。

外はとっても寒いからセーターを着てスキーウェアを着てその上からコートを着て、重ね着大魔王の出来あがり。顔をマフラーでぐるぐる巻きにして目だけ出しておく。手足もホッカイロを入れて準備万端。ケリー(仮名)の宿の近くに良い空き地を見つけていたので、そこまで歩いていく。重ね着してるからロボットのような動きになってしまったよ。5分ぐらいで空き地につく。雪を固めてオーロラを見やすいように身体を固定してオーロラを観賞。でもさ、すぐに寒くなってしまうんだよね。手足なんてホッカイロを入れておいても、すぐに寒くなってしまうのさ。ホントに寒いよ。呼吸をするとその水蒸気でマフラーが凍ってきてしまうんだよ。更に前髪も白く凍ってしまうし、まつ毛も凍ってしまって、目が開かなくなってしまうのさ。こんな事初めてでビックリだよ。当然、鼻の穴は凍りついてるんだけどさ。こんな寒さを我慢しながらでないと、オーロラを見る事は出来ないんだね。

寒さの限界に達したのでオーロラを観賞を途中で切り上げて宿に戻ることに。足の先は感覚が無くなってきて思うように動かない。身体も寒さでうまく動かず来る時よりも更にロボットの様になって帰ってきた。宿の中はとても暖か。生き返った感じがしたよ。俺がオーロラを見ていた時間は30分ぐらいだった。外にいるのは30分が限界だったよ。ちなみに外の気温はマイナス40度、笑っちゃうね。

アラスカの車、と言うか、フェアバンクスの車のフロントのライトのあたりにコンセントのコードがタランと出てるのね。俺も最初なんだろう?と、思ってたんだけど、それがビックリだよ、なんと、エンジンをかける時に寒さでかからないから、バッテリーの補助をするためにコンセントのコードが出てる。のではなくて、聞いて驚け!その車から出ているコンセントをつないで、電気でエンジンを温めておくんだと。ビックリでしょ。電気発熱気をエンジンの周りにぐるっと取りつけて、温めておいてるんだとさ。街の中もよく見るとほとんどの駐車場にコンセント台がある。しかも、車1台1台のスペースににコンセントが付いてるんだからビックリでしょ。ウーン、おそるべしアラスカ。

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